事業所情報
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所長挨拶
東濃地科学センターのホームページをご訪問いただき、ありがとうございます。
当センターでは、原子力発電に伴って発生する高レベル放射性廃棄物を安全に地層処分するための基盤的な研究開発を行っています。 地層処分とは、高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)を人工バリア(金属や粘土など)に封入して、地下数百mの安定した地層の中に埋設する方法で、世界的に最も現実的な処分方法とされているものです。 日本列島は地質学的な変動帯に位置するため、地層処分の実施にあたっては、火山や断層活動などの自然現象の影響を考慮する必要があります。 そのため、当センターでは、地層処分の基盤的な研究開発のうち、深地層の科学的研究(地層科学研究)として、地質環境の長期的な安定性に関する研究を行っています。 この研究では、火山や活断層、隆起・侵食といった地層処分に影響を与える自然現象を対象として、
- 自然現象に関する過去の記録や現在の状況を調査するための体系的な技術の整備、
- 将来の自然現象に伴う地質環境の変化を予測・評価するための手法の整備、
そして、これらの研究を進める上で必要な、
- 最先端の機器分析装置による放射年代測定技術を含めた編年技術の高度化、
を行っています。
当センターは、大学や研究機関等との共同研究などにも取り組みながら、地層処分の実現に向け着実に研究開発を進めてまいります。 土岐地球年代学研究所の最先端の研究現場の見学の機会も設けていますので、当センターのある国内最大の陶磁器産地、岐阜県土岐市に足をお運びいただき、研究や施設の状況をご覧いただければ幸いです。
なお、瑞浪市において平成8年度から進めてきました超深地層研究所計画については、皆さまのご理解とご支援の下、所期の成果をあげることができ、令和元年度をもって研究開発を終了、令和4年1月までに埋め戻しと地上施設の撤去を完了しました。 本ホームページでは超深地層研究所計画でのこれまでの研究成果を掲載しています。 今後は、瑞浪市から改めてお借りした市有地において、地下水の状態を確認するための環境モニタリング調査を令和8年度まで実施した後、令和9年度末までに地上施設の基礎の撤去並びに整地作業を完了させる予定です。 それまでの間、河川水の水質分析や騒音・振動測定などの環境影響調査についても引き続き実施してまいります。また、当センターが保有する東濃鉱山についても閉山措置を引き続き進めています。
今後とも、皆さまのご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
東濃地科学センター
所長 石丸 恒存
沿革
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昭和37年
旧通産省地質調査所が旧国道21号沿いでウラン鉱床の露頭を発見
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昭和40年
原子燃料公社(のちに動力炉・核燃料開発事業団に改組)が土岐市肥田町に東濃探鉱事務所を開所
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昭和48年
東濃鉱山調査坑竣工
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昭和61年
地層科学研究開始
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平成3年
東濃鉱山第2立坑竣工
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平成4年
広域地下水流動研究開始
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平成7年
岐阜県、瑞浪市及び土岐市と「東濃地科学センターにおける地層科学研究に係る協定」締結(12月28日)
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平成8年
超深地層研究所計画開始
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平成10年
動力炉・核燃料開発事業団から核燃料サイクル開発機構に改組(10月)
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平成13年
瑞浪地科学研究館運用開始(4月)
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平成14年
瑞浪市有地「土地賃貸借契約」及び「土地賃貸借契約に係る協定」締結(1月17日)
瑞浪超深地層研究所開所(4月)
瑞浪超深地層研究所造成工事着工(7月)
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平成15年
瑞浪超深地層研究所立坑掘削工事着工(7月)
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平成16年
東濃鉱山における地層科学研究の終了(3月)
東濃鉱山の休止(10月)
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平成17年
日本原子力研究所と核燃料サイクル開発機構が統合し独立行政法人日本原子力研究開発機構が設立(10月)
岐阜県及び瑞浪市と「瑞浪超深地層研究所に係る環境保全協定(PDF:19kb)」締結(11月14日)
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平成22年
東濃鉱山の閉山措置の着手(10月)
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平成26年
土岐地球年代学研究所 機器分析棟開設(11月)
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平成27年
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構に法人名称変更 (4月)
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令和2年
瑞浪超深地層研究所 研究坑道埋め戻し着手(2月)
広域地下水流動研究終了(3月)
超深地層研究所計画における研究開発終了(3月)
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令和4年
研究坑道埋め戻し及び地上施設の撤去完了(1月)
瑞浪市有地「土地賃貸借契約」及び「土地賃貸借契約に係る協定」終了(1月)
東濃地科学センターの事業説明資料
令和6年度
アクセス

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土岐地球年代学研究所
(土岐市泉町定林寺959番地の31)JR土岐市駅より車で約10分
中央自動車道土岐ICより車で約5分 -
瑞浪地科学研究館
(瑞浪市明世町山野内1番地の63)JR瑞浪駅より車で約5分
中央自動車道瑞浪ICより車で約3分