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2023年11月
米国SMR（高温ガス炉）
「X-エナジー社とアレス社が合併計画を取り下げ」X-エナジー社とアレス・アクイジション・コーポレーションは、「厳しい市場環境、同業他社の取引実績、現在の状況下で株式公開企業となることの利点と欠点のバランス」を理由に、2022年12月に発表した株式公開計画を中止した。
X-エナジー、World Nuclear News
オランダ、デンマーク、英国SMR（軽水炉）
「ロールス・ロイス社製SMRを使った水素製造の研究パートナー」オランダのULCエナジー社は、デンマークのトプソー社及び英国のロールス・ロイスSMR社と、ロールス・ロイス社製小型モジュール炉（SMR）原子力発電所で生産される電力と熱の両方を利用して、トプソー社の固体酸化物電解セル（SOEC）技術を用いた水素製造を共同で調査する契約を締結した。
World Nuclear News
チェコSMR（軽水炉）
「チェコのSMR開発ロードマップが承認」チェコ共和国での小型モジュール炉（SMR）計画は、チェコ共和国の国家エネルギー政策と国土開発政策に盛り込まれる予定であり、その可能性を検討する大臣主導の作業部会が多数の候補地を概説し、2030年代前半の建設開始を求めた。
World Nuclear News
ノルウェーSMR（溶融塩炉）
「ノルウェーでSMR発電所が提案される」ノルスク・シャーナクラフト社は、石油・エネルギー省に提出した調査提案書により、ノルウェーにおける複数の小型モジュール炉（SMR）による原子力発電所建設に向けた最初の正式な一歩を踏み出したと発表した。
World Nuclear News
英国ウラン濃縮
「ユレンコ社、ベクテル社と提携しエネルギー安全保障を支援」ユレンコ社は、世界的なエネルギー安全保障と低炭素電力を強化する大規模計画の一環として、世界的な建設会社ベクテル社と提携した。
ユレンコ、ベクテル、World Nuclear News
米国SMR（軽水炉）
「ホルテック社、パリセードでの小型原子炉を検討中」ホルテック・インターナショナル社は、ミシガン湖畔の閉鎖されたパリセード原子力発電所での小型モジュール炉（SMR）建設について原子力規制委員会（NRC）と協議中である。同社は、11月1日に行われたオンラインミーティングにて、160MWを発電するように設計された原子炉の建設許可をどのように進めるかについて、NRCに質問した。
Michigan Radio
フィンランドその他（電源構成）
「フィンランド、昨年は過去最高の89％の電力を化石燃料不使用で賄う」オルキルオト3号機の稼働により、昨年のフィンランドの電力構成に占める原子力の割合は35％に増加した。再生可能エネルギーと原子力を合わせた低排出電源の割合は、過去最高の89％に達した。
YLE News
スウェーデン原子力政策
「スウェーデン、原子力発電容量の拡大を検討」スウェーデン政府は、原子力発電容量の拡大を支援する規制改革を検討するための調査を開始する。
Bloomberg
中国SMR（軽水炉）
「中国製SMRの格納容器が完成」中国核工業集団公司（CNNC）が発表したところによると、中国海南省の長江サイトにあるACP100小型モジュール炉（SMR）実証プロジェクトで、鋼製格納容器頂部の定位置への吊り上げに成功した。
CNNC、World Nuclear News
欧州SMR、原子力政策
「EU加盟国、小型モジュール炉のための同盟設立を要請」欧州連合（EU）加盟12カ国が欧州委員会に対し、小型モジュール炉（SMR）の産業同盟の設立を要請した。
Balkan Green Energy News
インドSMR
「政府は小型モジュール型原子炉の製造に支援策を計画」インド政府は、インドにおける原子力のシェア拡大を目指し、小型モジュール炉（SMR）製造に対する生産連動型奨励金（PLI）スキームに沿った支援策の提供を検討している。
Mint
米国SMR（高速炉）
「米国NRC、ケメラーで新規原子力発電所について協議」米国NRCは11月7日にワイオミング州ケメラーを訪問し、テラパワー社が計画しているNatrium原子力発電所の許認可プロセスについて、ケメラー住民に対して説明する。
Cowboy State Daily
スペインその他
「スペインのビジネス・ロビー団体、原子力発電の延長を求める」スペインの経済団体Circulo de Empresariosは、2027年に原子力発電所の閉鎖を開始するという政府の計画にもかかわらず、原子力発電所の寿命延長を求めた。
Reuters
米国新型炉燃料
「セントラス社、国内初のHALEUを生産」セントラス・エナジー社は、多くの先進的な原子炉技術に必要とされる重要な材料である高アッセイ低濃縮ウラン（HALEU）を、米国で初めて20kg生産した。
DOE NE局、セントラス・エナジー
欧州SMR
「欧州委員会、SMR産業同盟を設立」カドリ・シムソン欧州委員会エネルギー担当委員は、原子力産業界、研究コミュニティー、原子力安全規制当局からの要請に応え、欧州委員会が2024年初頭に小型モジュール炉（SMR）専門の産業連盟を設立すると発表した。
欧州委員会、World Nuclear News、NUCNET
ロシア高速炉
「ロシアのBN-800でMOX燃料使用、技術の信頼性を確認」ロシアのベロヤルスク原子力発電所4号機であるBN-800（ナトリウム冷却高速炉）が、ウラン・プルトニウム混合酸化物（MOX）燃料をほぼフル装荷した状態で、信頼性の高い安全な運転を1年間記録した。
Nuclear Engineering International
英国SMR
「EDF社、英国へのコミットメントとしてライバル他社と共生する用意あり」EDF社の小型モジュール炉（SMR）コマーシャル・ディレクター、サンドロ・バルディ氏が英国のSMR市場についてコメントし、同国のSMRコンペティションにおいて、たとえ他の競合他社と一緒に選ばれる可能性があったとしても、EDF社は英国でのプロジェクト開発に前向きであると語った。
City A.M.
英国、オランダSMR（軽水炉）
「ロールス・ロイスSMR社とBAM Infra Nederland社、オランダでのSMR導入に向けた協力関係を模索」オランダの建設会社BAM Infra Nederland社、ロールス・ロイスSMR社、ULC-エナジー社は、オランダでの小型モジュール炉（SMR）導入を検討するために協力することに合意した。
ロールス・ロイスSMR、World Nuclear News
カナダSMR（軽水炉）
「OPG社の新しい原子力開発がオンタリオ州のサプライチェーンの成長を刺激する」オンタリオ・パワー・ジェネレーション（OPG）社の小型モジュール炉（SMR）4基建設計画は、オンタリオ州で原子力エネルギーに対する注目が高まっている一要因であり、同州の原子力サプライチェーンを通じて、さらなる経済成長に貢献する見込みである。
オンタリオ・パワー・ジェネレーション（OPG）
ベルギー、イタリア、ルーマニア、米国SMR、原子力政策
「ベルギー、イタリア、ルーマニア、米国が小型原子炉開発のコンソーシアムを結成」ベルギー、イタリア、ルーマニアの3カ国は、米ウェスチングハウス・エレクトリック社と小型原子炉開発のコンソーシアムを結成した。
Reuters
米国SMR（軽水炉）
「UAMPSとニュースケール社、INLでのSMR建設計画を取り下げ」ユタ州公営共同電力事業体（UAMPS）とニュースケール・パワー社は11月8日、アイダホ国立研究所（INL）にニュースケール・パワー・モジュール（NPM）と呼ばれる77MWeの加圧水型原子炉を建設する無炭素電力プロジェクト（CFPP）を終了することで相互に合意したと発表した。
ニュースケール・パワー、World Nuclear News、Nuclear Newswire、Reuters、Deseret News、日本経済新聞、電気新聞
ウクライナ、米国SMR（軽水炉）
「ウクライナにSMR製造施設が建設されれば、数千人の新規雇用が創出される」ウクライナの原子力事業会社エネルゴアトム社は、ホルテック社製小型モジュール炉（SMR）用の原子炉容器やその他の主要機器を製造する意向である。エネルゴアトム社のペトロ・コティン社長は、ウクライナにホルテック社のSMR製造施設を建設すると、数千人の新規雇用が創出され、ウクライナの原子力産業の競争力が大幅に強化されると述べた。
エネルゴアトム
米国SMR、原子力政策
「イリノイ州上院、原子炉新設容認案を承認」イリノイ州上院は11月8日、36年間続いた原子力発電の新規導入のモラトリアムを解除し、小型モジュール炉（SMR）の建設を認める法案を44対7で承認した。
AP通信
ロシアSMR（軽水炉）
「ロスアトム社、陸上型低出力原子力発電所の原子炉ユニットの技術設計を承認」ロスアトム社の機械工学部門は、RITM-200N原子炉ユニット、炉心およびそのコンポーネントの技術設計について、科学技術評議会の合同会議で承認した。
ATOM Media、Atomic Energy 2.0
ノルウェーSMR
「ハルデンへのSMR配備を検討する研究」ハルデンの小型モジュール炉 (SMR) に基づく原子力発電所の建設を調査するために、新会社ハルデン・シャーナクラフトAS社が、ノルスク・シャーナクラフト社、オストフォールド・エネルギー社、ハルデン市によって設立され、同社はまず「次のステップのための意思決定の基礎として」調査・研究を実施する。
World Nuclear News
ベルギーSMR
「ベルギーは2040年までに小型原子炉を建設したい」SCK CEN原子力研究センターのピーター・ベーテン所長は11月9日、「ベルギーは複数の小型モジュール炉（SMR）を建設したいと考えている。」と述べた。
The Brussels Times
ルーマニア、米国SMR（軽水炉）
「ニュースケール社が米国で同様のプロジェクトを中止した後、ルーマニアのSMRプロジェクトが注目されている」ニュースケール・パワー社は、ルーマニアで小型モジュール炉（SMR）プロジェクトの開発を続けているが、このプロジェクトは、米国での無炭素電力プロジェクト（CFPP）終了を受けて、批判を浴びている。
Romania Insider
ロシアSMR
「ノリリスク地域のSMR検討で合意」ロスアトム社とノリリスク・ニッケル社は、ノリリスク地域の産業界へのエネルギー供給分野における意向と協力の合意書に調印した。両社は、小型モジュール炉（SMR）の可能な選択肢と建設地を調査する予定である。
ロスアトム、ATOM Media、Atomic Energy 2.0、World Nuclear News
米国その他
「ジョンソン議員、原子力競争力強化法を再提出」ビル・ジョンソン議員（共和党、オハイオ州選出）は、「米国原子力競争力強化法案」（Strengthening American Nuclear Competitiveness Act）を再提出した。この法案は、可決後180日以内に、他国との比較を含め、原子力産業の法的、規制的、技術的側面を評価した報告書を議会に提出するよう、エネルギー省（DOE）に義務付けるものである。
The Review
米国SMR（軽水炉）
「ニュースケール社のプロジェクト中止でSMRの実現可能性に対する懸念が高まる」ニュースケール・パワー社がアイダホ州で無炭素電力プロジェクト（CFPP）を中止したことで、小型モジュール炉（SMR）の実現可能性に対する懸念が高まっている。
E&E News
米国SMR
「デューク・エナジー社、初の商業用小型原子力発電プロジェクトの中止はNC州の計画に影響しないと発表」無炭素電力プロジェクト（CFPP）が最近中止されたことで、この技術の将来が懸念されている。しかしデューク・エナジー社は、この挫折がノースカロライナ（NC）州での計画に影響を与えることはないとしている。
WFAEA
米国SMR（軽水炉）
「ニュースケール社CEO、プロジェクト中止後のモジュラー型原発を擁護」ニュースケールのジョン・ホプキンス最高経営責任者（CEO）は、無炭素電力プロジェクト（CFPP）が中止されたにもかかわらず、韓国とルーマニアでのプロジェクトに加え、データセンターに電力を供給するサービス・プロバイダー、スタンダード・パワー社との合意など、他の計画はまだ軌道に乗っていると述べた。
Reuter、Nuclear Newswire
韓国、米国SMR（軽水炉）
「韓国で6つ目のニュースケール社製SMRシミュレータがオープン」ニュースケール・パワー社は、GSエナジー社、斗山エナビリティ社、サムスンC&T社と共同で、ソウル大学に初の民間資金によるニュースケール・エネルギー探査センター（Energy Exploration Centre：E2センター）を開設すると発表した。同センターは、米国内外で6つ目となる。
ニュースケール・パワー、World Nuclear News
米国宇宙炉
「ロッキード・マーティン社、米軍から3370万ドルの助成金を得て原子力宇宙船を開発へ」ロッキード・マーティン社は、空軍研究所（AFRL）から3370万ドルの助成金を獲得し、宇宙船設計のための高出力原子力発電および推進技術の成熟に焦点を当てたプログラムを推進する。
Tech Times
日本、米国新型原子炉
「日米経済政策協議委員会共同声明」日米の閣僚は2023年11月14日、日米経済政策協議委員会（EPCC）第2回閣僚会合にて共同声明を発表し、日米両国は、新型原子炉の導入を支援するための協力を継続する意向を示した。
米国商務省、外務省
米国、英国その他
「COP28で米国と英国が2050年までに原子力を3倍にする誓約を主導」ブルームバーグ誌は、第28回気候変動枠組条約締約国会議（COP28）サミットでは、米国が2050年までに原子力発電の導入量を世界全体で3倍にするよう働きかける意向であると報じている。同誌が入手した文書によれば、12月1日にドバイで署名される誓約には、アメリカだけでなく、イギリス、フランス、スウェーデン、フィンランド、韓国も参加する可能性が高いという。
Bloomberg
米国その他
「ウェストバージニア州議会議員、原子炉の最新情報を事前に聴取」原子力規制委員会（NRC）の代表者は、ウェストバージニア州エネルギー・製造合同常任委員会のメンバーに対し、先進炉開発に関する現状とNRCが提案する規則制定パッケージの概要を説明した。
WV News、The Dominion Post
フィリピン、米国SMR（マイクロリアクター）
「フィリピンがUSNC社製マイクロリアクターの配備を検討」マニラ電力（メラルコ社）とウルトラ・セーフ・ニュークリア・コーポレーション（USNC）は、フィリピンにおけるマイクロモジュラー原子炉導入の可能性について、事業化可能性事前調査を実施することで合意した。
World Nuclear News、Inquirer.net
WANO（世界原子力発電事業者協会）SMR
「WANO、SMRプロジェクトへの早期入会を促す」世界原子力発電事業者協会（WANO）は、過去8年間に53基の新規原子力発電所の安全な立ち上げを支援してきたとし、小型モジュール炉（SMR）を開発するような新規参入事業者が、立ち上げまでの数年間、業界の経験から恩恵を受けるために会員になることを望んでいると述べた。
World Nuclear News
ロシア高速炉
「IPPEが高速炉専門家会議を開催」ロシアIPPE（物理工学・電力工学研究所）による高速炉専門家会議が、2023年12月7日にオブニンスクで開催される。
MBIR
ロシア高速炉
「MOX燃料のBN-800が100％出力を達成」ベロヤルスク原子力発電所で稼動しているBN-800は、MOX燃料の再装荷と運転モードの最適化を経て、設置容量の85％で300時間以上運転した後、100％のフル稼働を実現した。
ATOM Media
米国溶融塩炉
「ミリオン・テクノロジーズ社、テラパワー社と溶融塩実験炉に関する契約を締結」ミリオン・テクノロジーズ社は11月16日、テラパワー社と、溶融塩実験炉（MCRE）の主要部品の設計・製造に関する契約を締結したと発表した。
ミリオン・テクノロジーズ
フィンランドその他
「原子力の人気は依然として高い」フィンランドの住民を対象とした調査によると、54％が原子力発電の利用拡大を支持、28％が現状維持、11％が原子力発電の利用縮小を望んでおり、原子力発電の人気は依然として高い。
TVO
米国SMR
「関係者がクリンチリバーの小型原子炉サイトを視察」地元政府関係者は最近、テネシー峡谷開発公社（TVA）の送電網に初の小型モジュール炉（SMR）が設置される可能性を探るため、テネシー州ローン郡にあるクリンチ・リバー原子力サイトを視察した。
The Oak Ridger
スウェーデン原子力政策
「スウェーデンは2045年までに大幅な原発増設を計画」スウェーデン政府は11月16日、産業界や運輸業界からのクリーンな電力需要の急増に対応するため、2035年までに従来型の原子炉2基分の新設を目指し、その費用の一部を負担する用意があると述べた。また、2045年までに小型モジュール炉（SMR）を含む原子炉10基分にまで増やすことを目標としている。
Reuters
スウェーデンSMR
「スタズヴィック社とフォータム社、ニューショーピングでの新型原子力の見通しを調査」フォータム社は、原子力技術企業スタズヴィック社と、ニューショーピング近くのスタズヴィック工業用地での新規原子力導入の可能性を探るための覚書を締結した。
フォータム、World Nuclear News
スウェーデン、ドイツその他
「ドイツのユニパー社、スウェーデンでの新しい原子力発電に投資する計画はないと発表」ドイツのエネルギー会社ユニパー社は11月17日、スウェーデン政府が投資奨励と原子力発電の拡大を強力に推進しているにもかかわらず、スウェーデンでの新しい原子力発電に投資する計画はないと発表した。
Reuters
UAE（アラブ首長国連邦）その他
「バラカ原子力発電所4号機が運転許可を取得」UAE連邦原子力規制庁（FANR）は、ナワ・エナジー社にバラカ原子力発電所4号機の運転許可を与えた。
Khaleej times
米国SMR（溶融塩炉）
「ケイロス・パワー社、溶融塩試験ループに14トンのFLiBeの装荷を開始」10月、米ニューメキシコ州アルバカーキにあるケイロス・パワー社の試験・製造施設では、エンジニアリング・テスト・ユニット（ETU）への14トンの溶融フッ化物塩冷却材の移送が開始された。これは、1969年の溶融塩実験炉（MSRE）以来、最大規模のFLiBe（フッ化リチウムとフッ化ベリリウムの混合物）の移送である。
Nuclear Newswire
英国SMR
「英国は新型原子力について「韓国を見習うべき」」原子力に関する全党議員団（APPG：All-Party Parliamentary Group）の報告書「Made in Britain:The Pathway to a Nuclear Renaissance」によると、英国政府は韓国のアプローチに倣い、できるだけ多くの部品が英国で製造されるよう、十分な数の小型モジュール炉（SMR）を発注すべきだとしている。
World Nuclear News、英国原子力産業協会（NIA）
米国SMR（高速炉）
「テラパワー社の試験・充填ナトリウム施設計画に対するEA草案」エネルギー省（DOE）のクリーンエネルギー実証局は11月初旬、テラパワー社が2年前に同社初のNatriumナトリウム高速炉の建設地として選定されたワイオミング州ケメラーに建設を計画している試験・充填施設（Test and Fill Facility:TFF）の環境評価書（EA）草案を発表した。
Nuclear Newswire
米国RI製造
「BWXT社、Ac-225ジェネレータをFusion Pharmaceuticals社に供給」BWXテクノロジーズ（BWXT）社の子会社であるBWXTメディカル社は、臨床試験でがん治療に使用される医療用アイソトープ、アクチニウム225（Ac-225）を製造するジェネレータをFusion Pharmaceuticals社に提供することで合意した。
BWX Technologies、Nuclear Newswire
米国マイクロリアクター
「米軍、アラスカ空軍基地の小型原子力発電所建設計画をひっそりと撤回」9月29日、国防総省（DOD）の国防兵站局（DLA）は、アイルソン空軍基地のマイクロリアクターのためにオクロ社に発注した仮契約を、「同局の義務をさらに考慮する必要がある」として取り消した。
Alaska Beacon
米国SMR（軽水炉）
「ニュースケール・パワー社、オークリッジ国立研究所と共同で技術経済評価を実施」ニュースケール・パワー社は、オークリッジ国立研究所（ORNL）と提携し、ニュースケール社の小型モジュール炉（SMR）が費用対効果の高い蒸気熱促進設計（heat augmentation system）を実施できるかを研究する技術経済評価（techno-economic assessment :TEA）を実施すると発表した。
ニュースケール・パワー
韓国その他（軽水炉）
「韓国KEPCO、中東での原発増設を検討」韓国電力公社（KEPCO）のキム・ドンチョル最高経営責任者（CEO）は11月16日、アラブ首長国連邦（UAE）を訪問し、同社はバラカ原子力発電所以外にも中東で原子力発電事業に進出することを希望していると述べた。
The Korea Times
米国その他（新型炉燃料）
「セントラス・エナジー社、CEO交代を発表」セントラス・エナジー社は11月20日、アミール・ベクスラー氏がダニエル・B・ポネマン氏の後任として2024年1月1日に最高経営責任者（CEO）に就任すると発表した。
セントラス・エナジー
カナダSMR（軽水炉）
「カナダのSMRの協力関係をさらに強化」OPG社の子会社ローレンティス・エナジー・パートナーズ（LEP）社とサスカチュワン州の電力会社サスクパワー社は、サスカチュワン州での小型モジュール炉（SMR）の導入を進めるために協力する基本サービス契約の詳細を発表した。
オンタリオ・パワー・ジェネレーション（OPG）、World Nuclear News
IAEA（国際原子力機関）浮体式SMR
「浮体式原子力発電所：IAEAシンポジウムで議論された利点と課題」IAEAは11月14日と15日、ウィーンで浮体式原子力発電所に関するシンポジウムを開催し、浮体式原子力発電所の利点と課題、そして気候変動との戦いやネット・ゼロへの移行において浮体式原子力発電所が果たしうる役割について議論した。
IAEA
米国SMR
「NRCがSMRのEP最終規則を公表」原子力規制委員会（NRC）は、小型モジュール炉（SMR）およびその他の新技術（ONT）に対して、リスク情報に基づく性能ベースの緊急時対策（EP：Emergency Preparedness）要件を適用する最終規則および関連規制ガイドを発表した。
Nuclear Newswire
米国新型炉燃料
「アイダホ国立研究所、商用グレードのHALEU燃料を試験用に製造」アイダホ国立研究所（INL）の研究者は、研究所の実験燃料施設で、商業グレードの高アッセイ低濃縮ウラン（HALEU）燃料ペレットを約20個製造した。
DOE NE局
仏国、中国SMR
「中国におけるフランスASN代表団による技術視察」2023年11月16日と17日、中国を訪問したASN（フランスの原子力規制当局）代表団は、海南島の長江原子力発電所（中国核工業集団公司（CNNC））と泰山原子力発電所（台山原子力発電合弁会社（TNPJVC））のライセンシーに面会した。
ASN（フランス原子力安全局）
IAEA（国際原子力機関）、ロシアその他
「IAEA、ロシアの高速炉の安全性への取り組みを評価」国際原子力機関（IAEA）の専門家チームが、ロシアのベロヤルスク原子力発電所4号機の運転安全審査を行った。これは、高速中性子炉に対する初の運転安全審査チーム（OSART）ミッションとなる。OSARTチームは、同発電所のスタッフが知識豊富でプロフェッショナルであり、運転上の安全性と信頼性の向上に尽力していることを確認した。
IAEA、World Nuclear News、ATOM Media
ロシアSMR（浮体式原子炉）
「浮体式原子力発電所で初の燃料補給」世界で唯一の浮体式原子力発電所であるアカデミック・ロモノソフへの核燃料の再装荷が開始された。この作業は直接海上で行われ、2023年末までに完了する予定である。
ATOM Media、Atomic Energy 2.0、World Nuclear News
ブラジル原子力水素
「エレトロニュークリア社、クリーン水素製造計画の概要を発表」ブラジルで開催された持続可能な水素製造に関するセミナーで、エレトロニュークリア社は、アングラ原子力発電所の2基の運転から年間100トンのクリーンな水素を製造するプロジェクトの詳細を発表した。
World Nuclear News
欧州原子力政策
「EU議会、ネット・ゼロ産業法に原子力を盛り込む」欧州議会議員（MEP）は、EUのネット・ゼロ産業法（NZIA）に原子力を含む17の技術を含めることを決議した。
Nuclear Engineering International
韓国、英国原子力政策
「韓国と英国、原子力協力の強化で合意」11月21日、英国クレア・クティーニョDESNZ大臣と韓国・方文圭（パン・ムンギュ）MOTIE長官は、低炭素技術と原子力に関する協力強化協定に調印した。
英国・エネルギー安全保障・ネットゼロ省（DESNZ）、The Korea Times、World Nuclear News、Nuclear Engineering International、原子力産業新聞
OECD/NEA（経済協力開発機構/原子力機関）溶融塩炉
「溶融塩炉燃料サイクルにおける化学プロセスと技術の課題に取り組む」溶融塩炉（MSR）燃料サイクルにおける化学プロセスと技術の課題に取り組むため、経済協力開発機構（NEA）と国際原子力機関（IAEA）は共同で、10月2日から6日までウィーンで溶融塩炉技術の燃料サイクル化学に関する国際ワークショップを開催した。
OECD/NEA
カナダSMR（マイクロリアクター）
「サスカチュワン州政府がマイクロリアクターへの資金援助を発表」スコット・モー・サスカチュワン州首相は、2029年までにウェスチングハウス社製マイクロリアクターの実証試験を実施するため、サスカチュワン州研究評議会（SRC）に8000万カナダドルの資金を提供すると発表した。
サスカチュワン州、World Nuclear News
仏国SMR（溶融塩高速炉）
「フランスの原子力新興企業が原子炉プロトタイプに1億5000万ユーロを要求」フランスの原子力新興企業Naarea社は、40MWeの溶融塩高速中性子炉の開発に取り組んでおり、1億5000万ユーロ（1億6400万ドル）の資金を求めている。
BNN Bloomberg
中国その他
「中国の長距離原子力暖房プロジェクトが運転開始」中国で初めて、複数の県レベルの都市に原子力発電による熱を供給するプロジェクトが山東省で稼動し、海陽原子力発電所から23kmのパイプラインを通じて海陽市と乳山市に熱供給を開始した。
World Nuclear News、Chinadaily.com.cn
米国SMR（溶融塩炉）
「「ヘルメス2」建設許可申請の審理の機会が開かれる」原子力規制委員会（NRC）からの、テネシー州オークリッジにある「ヘルメス2」試験炉施設の建設許可申請に対するケイロス・パワー社の審理公聴会への介入（intervene）に関する機会の通知が11月22日の連邦官報に掲載された。
Nuclear Newswire
米国新型炉燃料
「ASPアイソトープス社、HALEUを供給するため、米国に拠点を置く子会社のSMR企業と覚書を締結」ASPアイソトープス社は、米国に拠点を置く子会社の小型モジュール炉（SMR）企業クォンタム・リープ・エナジー（QLE）社と、高アッセイ低濃縮ウラン（HALEU）製造のためのレーザーベースの濃縮法を使用する施設の開発に関する覚書を締結した。
ASPアイソトープス
UAE（アラブ首長国連邦）その他
「ドバイでのCOP28サミットで原子力が主役に」ドバイで開催される第28回気候変動枠組条約締約国会議（COP28）サミットでは、持続可能な未来を実現するための世界的な取り組みにおいて、原子力エネルギーが果たしうる役割についての議論が議題の大半を占めることが予想される。
EnergyPortal
英国、仏国SMR（鉛冷却高速炉）
「原子力企業ニュークレオ社がAssystem社、Ingérop社、Onetテクノロジーズ社と提携」ニュークレオ社は、10年後までに開発目標を達成し、フランスにおける脱炭素化を加速させるため、Assystem社、Ingérop社、Onetテクノロジーズ社と提携した。
ニュークレオ、Reuters
仏国原子力政策
「フランスが革新的な原子力プロジェクトを選定」アニエス・パニエ=リュナシェ・エネルギー移行大臣は、今週パリで開催される世界原子力展（WNE）に先立ち、投資計画「フランス2030」の一環として6つの革新的な原子炉プロジェクトを支援すると発表した。
Argus Media
韓国、英国、ポーランド、チェコその他
「英国、ポーランド、チェコが韓国の原発輸出に肯定的な反応を示す」韓国企業が英国、チェコ共和国、ポーランドへの原子力発電設備とサービスの輸出に取り組んでいる。韓国の原子力産業は、ヨーロッパへの原発輸出への期待を高めている。
BusinessKorea
米国SMR
「ニュースケール社の大失敗の後、新たなSMR建設プロジェクトに注目が集まる」米国の原子力産業が、アイダホ州におけるニュースケール社の無炭素電力プロジェクト（CFPP）の破綻から立ち直り続ける中、ロッキー・マウンテン・パワー社がワイオミング州で計画しているテラパワー社のNatriumと、ダウ社がテキサス州で計画しているX-エナジー社のXe-100に注目が集まっている。
Energy Intelligence
米国新型炉燃料
「米エネルギー省がHALEU再転換の提案依頼書（RFP）を発行」米国エネルギー省（DOE）は11月28日、米国における新型原子炉の開発・配備に必要不可欠な材料である高アッセイ低濃縮ウラン（HALEU）を使用した新型原子炉用燃料の信頼性の高い国内供給を確立するための再転換（deconversion）サービスに関する提案依頼書（RFP）を発表した。
DOE NE局
仏国、英国新型炉燃料
「フラマトム社とUSNC、第4世代原子炉燃料製造の合弁会社設立契約を締結」フラマトム社とウルトラ・セーフ・ニュークリア社（USNC）は11月28日、フランス・パリで開催された世界原子力展示会（WNE）において、USNCのガス冷却マイクロリアクターおよびその他の先進的原子炉設計用の核燃料を製造する合弁会社を設立する契約を締結した。
フラマトム、World Nuclear News、Nuclear Newswire
韓国SMR
「KHNP、COP28でSMR技術とネット・ゼロ・モデルを発表」12月2日、韓国水力・原子力会社（KHNP）は第28回気候変動枠組条約締約国会議（COP28）ブルーゾーンの韓国パビリオンで発表会を開催し、ファン・ジュホ理事長が革新的なSMR（i-SMR）技術とSMRスマート・ネット・ゼロシティ（SSNC）モデルを紹介する。
Korea IT Times
カナダ、米国SMR（サプライチェーン）
「OPG社、小型モジュール炉の最初の燃料契約サプライヤーを選定」オンタリオ・パワー・ジェネレーション（OPG）社は、ダーリントンで最初の小型モジュール炉（SMR）を供給するため、ウランと転換にカメコ社、濃縮にユレンコ社、燃料製造にグローバル・ニュークリア・フュエル・アメリカズ（GNF-A）社、EUP（濃縮ウラン製品）追加供給にオラノ社を選定した。
オンタリオ・パワー・ジェネレーション（OPG）
IEA（国際エネルギー機関）その他
「IEA、原子力プロジェクトに資金調達の課題が残っていると指摘」国際エネルギー機関（IEA）のファティ・ビロル事務局長は、ルネッサンス期にあるとする原子力産業を支援するよう各国政府に呼びかけた。ビロル事務局長は、新型原子炉や小型モジュール炉（SMR）の計画が提案されているが、資金調達は依然として課題であり、多国間開発銀行は原子力投資にもっと関心を持つべきだと述べている。
Reuters
日本試験研究炉
「三菱重工、日本の研究用原子炉の事業者に選定」三菱重工業（MHI）は、日本の原子力研究開発機構が主導するプロジェクトで、もんじゅサイトに新しい研究用原子炉（新試験研究炉）を設計、製造、設置する事業者に選ばれた。
World Nuclear News
英国、仏国その他
「CEAとNNLの英仏研究開発協力による原子力開発の強化」CEA（フランス原子力・代替エネルギー庁）とNNL（英国国立原子力研究所）は、ゼロ・カーボン・エネルギー源への移行を支援する原子力開発を進展させるため、協力に向けた努力を強化する。
英国国立原子力研究所（NNL）