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新型炉に関する国際情報

2023年8月

エストニアSMR

「フェルミ・エネルギア社、エストニアにおける原子力発電所の候補地を選定」エストニアのエネルギー企業フェルミ・エネルギア社は、エストニア北東部に原子力発電所を建設する可能性のある2つの地域を特定した。1つ目の候補地は、オイルシェール産業が存在することから広範囲にわたって調査が行われてきたイダ・ヴィール郡のアイドゥ採石場である。2つ目の候補地はラーネ・ヴィル郡のレティペアで、最近地質調査が実施された。

EnergyPortal.eu

UAE(アラブ首長国連邦)、日本その他(民間原子力協力)

「ナワ・エナジー社が東芝と覚書を締結、サプライチェーンの多様化でネット・ゼロ協力を推進」UAEのエミレーツ・ニュークリア・エナジー社(ENEC)の運転・保守子会社であるナワ・エナジー社は、東芝エネルギーシステム&ソリューション社と覚書を締結した。この覚書は、産業発展、保守管理、サプライヤーの多様化、カーボンニュートラルの達成における協力関係の推進に焦点を当てるものである。

ナワ・エナジー

米国SMR

「CFPP社、ユタSMRプロジェクトの早期建設申請を提出」CFPP(Carbon Free Power Project:無炭素電力プロジェクト)社は米国原子力規制委員会(NRC)に対し、アイダホ国立研究所(INL)の敷地内に建設予定のカーボンフリー発電所の早期建設活動を開始するための限定作業許可(LWA)を申請した。初期段階の建設は2025年半ばに開始される見込みで、2029年末までに同施設で最初のニュースケール・パワー・モジュール(NPM)の商業運転を行うことを視野に入れている。

World Nuclear News、NUCNET

中国原子力政策

「中国で6基の原子炉建設が認可」中国国務院は、福建省の寧徳原発5・6号機、山東省の石島湾原発1・2号機、遼寧省の徐大堡原発1・2号機の計6基の原発建設を承認した。李強首相が議長を務める7月31日の国務院常務会議での今回の承認は、2023年に中国の原子力発電プロジェクトが初めて承認されたものである。

World Nuclear News、Reuters、Bloomberg

米国新型炉

「DOE、溶融塩炉実験装置の最終環境評価書を発表」米国エネルギー省(DOE)は8月1日、アイダホ国立研究所(INL)における溶融塩炉実験装置(MCRE)の設計、建設、運転に関する最終環境評価書(EA)及び重大な影響を及ぼさないとの判断(FONSI)案を発表した。DOEは、このプロジェクトの最終環境評価書を検討し、FONSI案に対するコメントを一般から募集する。

DOE NE局、Nuclear Newswire

英国SMR政策

「ロールス・ロイス社、小型原子炉開発の停滞で政府の戦略を疑問視」ロールス・ロイス社は、国会議員と共に、英国で小型原子炉技術の導入を急ぐよう要請してきた。同社は、英国議会委員会の報告書に反応し、政府に原子力戦略についてより詳細な説明を求めている。

Proactive

韓国原子力政策

「韓国、商務担当官に原子力技術ビジネス・セールス・ワークショップ出席を義務化」韓国政府は、原子力エネルギー、関連する世界貿易状況、韓国企業が獲得した政府支援による大規模な原子炉建設案件の海外事例研究に対する理解を深めるため、商務担当官にワークショップへの出席を義務付ける予定であると、産業通商資源部が7月31日に発表した。

The Korea Times

米国新型炉

「テラパワー社、Natrium実証プロジェクトのベンダーとの契約締結を発表」テラパワー社は8月1日、Natrium実証プロジェクトを支援するサプライヤー4社を選定、契約締結を発表した。これらのサプライヤーの選定は、新しい原子炉が市場に投入される際に、先進炉産業が依存するサプライチェーンの重要な要素を確立するのに役立つ。

テラパワー、World Nuclear News、Nuclear Newswire

米国SMR

「米国原子力規制委員会、ニュースケール・パワー社の標準設計承認申請を受理」ニュースケール・パワー社は8月1日、米国原子力規制委員会(NRC)が同社の77MWe版SMRの標準設計認可(SDA)申請を受理し、正式審査を開始したと発表した。

ニュースケール・パワー、Nuclear Newswire

米国SMR(高温ガス炉)

「USNC、MMRの出力・柔軟性・価値を向上」USNCは、完全セラミック・マイクロカプセル(FCM)燃料の技術的ブレークスルーを発表した。特許を取得したFCM燃料の画期的な技術により、高出力と安全性の両方を実現する燃料形状が可能になり、MMRは3倍のパワーを発揮できるようになった。

USNC、World Nuclear News

米国核燃料

「ユレンコUSA社、拡張プロジェクトに着手」ユレンコUSA(UUSA)社は7年ぶりにプラント拡張プロジェクトに挑む。ユーニスのすぐ東に位置するUUSA社は、米国内で唯一の商業用ウラン濃縮施設を持つ。

Hobbs News-Sun

韓国その他(民間投資)

「SKグループ、環境に優しいエネルギーへの転換に12兆4000億ウォンを投資」SK社は、2025年までに23兆ウォン(178億2000万米ドル)を環境に優しい取組に投資するという野心的な計画を打ち出した。同社は、環境に優しい様々な構想の中で、原子力と水素エネルギープロジェクトに12兆4000億ウォン(96億米ドル)を投資する計画である。

BusinessKorea

インド原子力政策

「インド、SMRも視野に入れるが大型炉に注力」インド政府はSMRの選択肢を模索しているが、原子力発電能力を拡大する計画では依然として大型プラントが主力である、とジテンドラ・シン国務相が同国議会で語った。シン大臣はインド議会下院であるLok Sabhaで、SMRの開発に拍車をかけるため、原子力への民間参入の拡大を検討する法律の見直しが進行中であると述べた。

World Nuclear News、Bloomberg

米国、カナダ新型炉

「BWXT社、テラパワー社からNatrium実証プロジェクトのエンジニアリング契約を受注」BWXテクノロジーズ社(BWXT社)は8月2日、Natrium実証プロジェクトの中間熱交換器の設計に関するテラパワー社との契約を発表した。中間熱交換器の設計は、中間熱交換器の概念設計、予備設計、最終詳細設計から開始され、オンタリオ州ケンブリッジにあるBWXTカナダ社によって実施される。

BWXテクノロジーズ

英国、カナダSMR燃料

「テレストリアル・エナジー社、スプリングフィールズ社と英国政府支援のIMSR燃料プラントに関する契約を締結」テレストリアル・エナジー社は、ウェスチングハウス社の子会社であるスプリングフィールズ・フュエルズ社と、統合型溶融塩炉(IMSR)燃料パイロットプラントの設計・建設に関する製造・供給契約を締結した。この新しい契約は、IMSRプラント群に商業炉燃料を供給するためのスケールアップ施設に先立ち、パイロットプラントを提供するものである。英国政府は、英国のエネルギー安全保障戦略の一環である核燃料基金プログラムの下、パイロットプラントの設立に290万英ポンド(380万米ドル)を拠出した。

テレストリアル・エナジー

米国新型炉燃料

「ケメラー原発プロジェクト、燃料問題解決をオハイオ州に求める」テラパワー社のクリス・レベスクCEOは、セントラス社との提携により、2030年のNatrium実証炉運開に必要なHALEU燃料の入手が可能になると語っている。テラパワー社は現在、オハイオ州のセントラス社と覚書を通じて提携している。セントラス社はこの燃料を商業規模で製造する米国初の企業となる可能性が高い。

Wyoming Public Radio

英国、米国SMR

「ビル・ゲイツが支援する原子力企業米国テラパワー社、英国で数十基の原子炉建設を目指す」米国テラパワー社のクリス・レベスクCEOは、同社がグレート・ブリティッシュ・ニュークリア(GBN)のSMRコンペに参加すると述べた。同社は、英国に数十基の原子炉を建設することを望んでおり、潜在的なライバルであるロールス・ロイス社やGE日立社と並んで、独自の小型原子力発電所の設計で競争に参入する予定だ。

City A.M.

米国新型炉規制

「米規制当局に新型炉規制の最終決定を求める団体」Breakthrough Institute、Clean Air Task Force、ClearPath、Nuclear Innovation Alliance及びThird Wayは、新型炉に対するリスク情報に基づく緊急事態への備えに関する規制の最終的なルール作りの遅れは、既に開発者にとって重大な規制上の不確実性をもたらしていると述べている。この「大幅な遅れ」は、許認可申請準備中の事業者に「規制の不確実性」をもたらしている、と各団体は述べている。

World Nuclear News、Nuclear Newswire

ロシア大型高速炉

「ベロヤルスク原子力発電所の将来の第5発電ユニットBN-1200の建設予定地で、全ての調査作業が完了」ベロヤルスク原子力発電所の将来の原子炉BN-1200の建設予定地での調査作業は、全て終了した。同原発のチーフエンジニアであるユーリ・ノソフ氏はタス通信に対し、「8月に、同原発はプロジェクトへの投資の正当性を証明する報告書を作成する」と語った。

タス通信

米国高速炉燃料

「NRC報告書、ウラン-ジルコニウム燃料システムに注目」NRCは、NRC NUREG-2246「先進炉の燃料適格性評価」を用いた新しい報告書「金属燃料適格性評価(Metal Fuel Qualification--Fuel Assessment)」を発行した。この報告書は、高速炉におけるジルコニウム被覆セラミック燃料システムの経験を文書化したもので、データに裏付けられた燃料設計と一連の運転条件に対する燃料適格性評価ケースを提示している。

Nuclear Newswire

スウェーデン原子力政策

「スウェーデンの規制当局、原発拡大の枠組みを提案」スウェーデンの放射線安全局(SSM)は8月9日、新しい原子炉技術や新しい運転モデルの導入を支援するため、多くの法改正案を提出した。SSMはまた、「新しい原子炉技術の早期評価と許可への障害を特定する」ためのプロセスを導入するよう要請している。

World Nuclear News、BNN Bloomberg、スウェーデン放射線安全局(SSM)

韓国原子力政策

「韓国、原子力企業に低利融資を提供へ」韓国の産業通商資源部は8月9日、不振にあえぐ国内の原子力企業を支援し、「原子力産業に活力を与える」ために、1500億ウォン(1億1360万米ドル)相当の新たな融資を提供する計画を発表した。

聯合ニュース

フィリピン原子力政策

「マルコス大統領、依然として原子力に意欲」フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領は8月9日、原子力エネルギーの利用に改めて関心を示した。マルコス大統領は、原子力の可能性、特にSMRの配備に関心を示している。

GMA News

ロシア大型高速炉

「ベロヤルスク原子力発電所、2040年以降のBN-600の寿命延長を否定せず」ベロヤルスク原子力発電所3号機のBN-600原子炉の耐用年数は、2040年以降に延長される可能性がある。ベロヤルスク原子力発電所のチーフエンジニア、ユーリ・ノソフ氏がタス通信に語った。

タス通信

中国SMR

「中国、玲龍一号SMRに炉心モジュール設置」中国核工業集団公司(CNNC)は、玲龍一号SMRプロジェクトの重要な建設マイルストーンの完了を報告した。CNNCは、ACP100 SMR実証プロジェクトの原子炉建屋内に炉心モジュールが設置されたと発表した。

中国核工業集団公司(CNNC)、World Nuclear News、NUCNET

ロシア核燃料

「プーチン大統領、米欧のロシア製核燃料への依存で利益取得」米国とヨーロッパの同盟国は、ロシアから大量の核燃料と化合物を輸入しており、ウクライナとの戦争を繰り広げるモスクワに、何億ドルもの莫大な収入をもたらしている。貿易データと専門家によれば、西側諸国が2022年のウクライナ侵攻をめぐってモスクワに厳しい制裁を科し、ロシアの主食の輸入を妨げている中で、ロシアは米国とヨーロッパの企業に約17億ドルの原子力製品を販売した。

AP通信

米国SMR(マイクロリアクター)

「ワイオミング州、炭素貯蔵とマイクロリアクター・プロジェクトを1900万ドルで支援」ワイオミング州のエネルギー担当トップは、連邦政府のエネルギー及び炭素回収補助金のマッチング・ドルを提供するために設立されたワイオミング州の税金で賄われるプログラムから、2つのエネルギー・プロジェクト:①炭素貯蔵ハブと②小規模原子炉の製造と配備を評価するマイクロリアクターの取組を合わせて1900万ドルの支援を受けるよう推薦した。

WyoFile

カナダ核燃料

「カナダ、EUと米国の安定的なウラン供給源となる可能性」カナダは、世界第4位のウラン生産国である。そのウラン埋蔵量のほとんどは、高品位の鉱床である。カナダはまた、ウランやその他の重要鉱物の新規埋蔵量の探査に最も積極的な国の1つでもある。従って、「カナダは将来の世界の需要を満たす上で重要な役割を担っている」と世界ウラン協会(WUA)は言う。

Toronto Star Newspapers

WNA(世界原子力協会)その他

「WNAが新しい「World Nuclear Performance Report 2023」を発表」世界原子力協会(WNA)は、世界の原子力発電産業に関する様々なニュースを織り交ぜた「World Nuclear Performance Report 2023」を発表した。報告書によると、2022年に原子力は世界の電力の約10%を供給し、低炭素クリーン電力の約25%を供給した(水力発電に次いで2番目)。

Nuclear Newswire

台湾原子力政策

「台湾には原子力エネルギーが必要だと柯氏」台湾民衆党で総統候補の柯文哲氏は8月12日、台湾の脱原発政策の終了を訴えた。 同氏は、再生可能エネルギーの比率を高め、2050年までにカーボンニュートラルを達成するために不可欠な原子力を廃止すべきではないと述べた。

TAIPEI TIMES

米国新型炉規制

「NRC、SMR及びその他の新技術の緊急時準備に関する最終規則を発表へ」NRCは、SMRやその他の新技術に、リスク情報に基づいた性能ベースの緊急時対策要件を適用する最終規則と関連規制ガイドを発行するよう、スタッフに指示した。これらの技術には、非軽水炉、研究試験炉、医療用放射性同位元素施設が含まれる。

NRC

米国SMR

「IP3社とGEP社がサリー・グリーン・エネルギー・センターで提携」IP3社とグリーン・エナジー・パートナーズ(GEP)社は、バージニア州サリー郡にサリー・グリーン・エネルギー・センター(SGEC)を設立する合弁会社を設立した。SGECは、カーボンフリーのグリーンエネルギーと、敷地内のSMRが電力を供給する新しいデータセンター・ハブとなる。

IP3 Corporation、World Nuclear News

スウェーデンSMR

「Leadcold社の社名変更」スウェーデンのLeadcold社は、国際的なブランド名(社名)をBlykallaに変更すると発表した。同社は、受動的安全性を備えた鉛冷却小型高速炉SEALER-55を開発している。

Nuclear Engineering International

米国SMR

「ホルテック社、成熟しつつある「新しい」原子力プログラムの展開を加速するため、リーダーシップチームを再編成」ホルテック・インターナショナル社は、新原子力発電プログラムにおける経営陣の組織変更を発表した。ホルテック社のクリーンエネルギー技術の目玉であるSMR-160は、最近安全性評価の確認段階を終え、現在建設前、規制当局の認可、建設の段階に入りつつある。原子力プロジェクトの迅速な許認可と建設で実績のある専門知識を持つ新役員チームは、SMR-160の多くの優れた安全性と建設性を推進し、規制当局の受け入れを迅速化した技術開発中心の役員チームから原子力発電プログラムを引き継ぐ。

Holtec International

米国SMR(高温ガス炉)

「ミリオン・テクノロジーズ社、X-エナジー社のSMRの戦略的設計契約を獲得」ミリオン・テクノロジーズ社は8月15日、クリーンエネルギー発電のための先進的SMRと燃料技術の開発で業界をリードするX-エナジー社との戦略的設計契約を発表した。この契約により、ミリオン社はXe-100高温ガス炉の燃料サイクルに不可欠なシステムである燃焼度測定システムの詳細設計支援を提供する。

ミリオン・テクノロジーズ

オーストラリアその他

「オーストラリアの大富豪ジーナ・リネハート氏、原子力を支持」オーストラリア一の富豪ジーナ・リネハート氏は、風力や太陽光に頼らないネット・ゼロ・オーストラリアを目指し、原子力を支持している。8月14日に開催されたThe Australianのブッシュ・サミットで、リネハート女史は6項目からなる包括的な国家計画を発表し、原子力エネルギーの導入を訴えた。

News.com.au

カナダ原子力政策

「ケベック州政府、原子炉再稼働の是非を検討することに前向きと表明」ケベック州のピエール・フィッツギボン経済・革新・エネルギー相は、ハイドロ・ケベック社によるジェンティリー2号炉の再稼働検討を支持する意向を示した。フィッツギボン大臣は、原子力を断固として否定することは無責任だとしながらも、エネルギープロジェクトは「社会的に受け入れられ、経済的に利益を生む」ものでなければならないと述べている。

The Canadian Press、Montreal Gazette

米国新型炉規制

「専門家、米NRCの「無謀な」新規則は緊急時の安全性を弱めると警告」憂慮する科学者同盟(Union of Concerned Scientists)の原子力安全担当ディレクターであるエドウィン・ライマン氏は8月14日、NRCが提案した、オフサイトでの緊急時計画を義務付けることなく新規原子炉の認可を許可する規則を非難した。同氏は声明の中で、「過去の自然災害や人為的災害は、強固で実行可能な緊急時計画を持つことが、想像を絶する事態が発生した場合、人的被害や人命の損失を最小限に抑える鍵であることを教えてくれている」と述べた。

Common Dreams

米国新型炉燃料

「LISテクノロジーズ社、HALEUの国産化に有効な先進レーザー濃縮技術の特許を保有する米国CRISLA社の株式を100%取得」LISテクノロジーズ(LIST)社はこのほど、完全子会社であるレーザー同位体分離テクノロジーズ・コーポレーションが、CRISLA社の発行済み全株式を取得する株式売買契約に合意したと発表した。CRISLA社は、特定の波長を利用して所望の同位体の分子を選択的に励起し、他の同位体から分離する特許取得済みの高度なレーザー技術を独自に開発した企業である。

LISテクノロジーズ

米国エネルギー政策

「デューク・エナジー社、2035年までにノースカロライナ州炭素目標の達成を希望も、最終決定権は規制当局に」デューク・エナジー社は8月15日、太陽光発電と風力発電を増やし、既存の石炭火力発電所の一部を新しい原子力と水素技術に置き換えることで、ノースカロライナ州で義務付けられている温室効果ガス排出削減を達成する方法についてノースカロライナ州公益事業委員会に最新の提案を行った。

デューク・エナジー、WFAE-FM、AP通信

中国原子力政策

「中国の原発投資、318億ドルに到達見込」中国原子力協会(CNEA)のデータによると、2022年末現在、中国の原子力発電容量は55.63GWeで、53基の商業用原子炉が稼動している。中国の新規原子力発電所への投資額は、2025年までに2310億元(318億ドル)に達する見込みだと、中信証券が8月14日に発表した。

Global Times

ポーランド原子力発電所

「ポーランドで2基目の大型原子力発電所認可申請」PGE PAK Energia Jądrowa SAは、ポーランド中部のヴィエルコポルスカ県ポントヌフ・コニン地域に、少なくとも2基の韓国製APR1400型原子炉で構成される原子力発電所の建設に関する基本決定をポーランド気候省に申請した。同社は、原発導入のため、ポーランドのZE PAK社とPolska Grupa Energetyczna社(PGE社)が4月に設立した折半出資の共同特別目的会社である。

World Nuclear News

米国新型炉

「テラパワー社、ワイオミング州ケメラーのNatrium炉実証プロジェクト用地を購入」テラパワー社は8月16日、Natrium炉実証プロジェクトの建設予定地であるワイオミング州ケメラーの土地を購入したと発表した。テラパワー社は、パシフィコープ社が所有していた土地の購入は、Natriumプロジェクトにとって新たなマイルストーンになるとしている。

テラパワー

米国核燃料

「米国のウラン生産量、2021年に過去最低を記録後、2022年は増加」米国エネルギー情報局(EIA)は、2022年の米国ウラン生産量は2021年の約10倍になったと指摘している。だがしかし、米国で唯一稼働中の在来型ウラン工場であるホワイトメサ工場の操業が再開されたにもかかわらず、米国のU3O8(鉱山から工場に運ばれる形態)生産量は歴史的な低水準にとどまった。

EIA

韓国SMR

「大宇建設とKAERI、原子力技術研究で提携へ」韓国の大宇建設は8月18日、韓国原子力研究院(KAERI)と使用済み燃料貯蔵技術と共にSMR開発での協力を含む覚書を締結した。両者は、先進的な原子力研究開発及び新規プロジェクトの探求のために協力することに合意した。

The Korea Economic Daily

米国SMR

「NRC、ケイロス社製試験炉建設許可の最終環境影響評価書(FEIS)を発行」NRCのスタッフは、テネシー州オークリッジにケイロス・パワー社の改良型原子炉「ヘルメス」の試験炉を建設するための許可申請に関する最終的な環境影響評価書(FEIS)を完成させた。スタッフは、この施設の環境的、経済的、技術的、その他の利益と、環境その他の影響とを比較検討し、許可を発行するよう勧告した。

NRC、World Nuclear News

英国SMR

「SMRに関する国際規制当局ワークショップ」英国原子力規制局(ONR)は、SMRの評価と許認可に関する英国の規制プロセスや、より広範な新型原子炉分野についての見識を共有するため、ウクライナ、スロバキア、オランダ、スウェーデン、チェコ共和国、ハンガリー、ポーランドの原子力規制機関から80名以上が参加するSMR規制に関する国際ワークショップを開催した。

ONR

カナダSMR

「カナダ政府、サスカチュワン州SMRプロジェクトへの連邦資金の投入を発表」カナダ政府は、サスカチュワン州におけるサスクパワー社主導のSMR開発に対し、連邦資金として最大7,400万カナダドル(5,500万米ドル)の資金援助を承認した。

カナダ天然資源省(NRCan)、World Nuclear News、NUCNET、CBC News

米国SMR(マイクロリアクター)

「ナチュラ社、ACUの溶融塩研究炉の設計にザックリー・ニュークリア社を選定」テキサス州アビリーンのナチュラ・リソーシズ社は、コネチカット州とノースカロライナ州に事務所を構えるザックリー・ニュークリア・エンジニアリング社に、ナチュラ社の1MWt溶融塩炉(MSR)のエンジニアリングと設計を完了させる契約を発注した。この設計は、アビリーン・クリスチャン大学(ACU)の研究炉として導入される予定である。

Nuclear Newswire

米国SMR(マイクロリアクター)

「拒否権にかかわらず、UIUCはマイクロリアクター計画を推進」J.B.プリツカー州知事が最近、イリノイ州における長年の原子力発電所新設モラトリアムを解除する法案に拒否権を発動したため、州は新しい原子炉建設の発表をもう少し待たなければならなくなったが、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(UIUC)の原子力・プラズマ・放射線工学科(NPRE)は、2028年に新型原子炉を稼働させる方向で進んでいる(大学の研究炉計画は、知事の拒否権の影響を受けない)。

Nuclear Newswire

WNA(世界原子力協会)その他(サプライチェーン)

「WNAが世界の原子力サプライチェーンに関する報告書を発表」新たに発表された2023年版の『The World Nuclear Supply Chain(世界の原子力サプライチェーン)』報告書の中で世界原子力協会(WNA)は、国際的なサプライチェーンが「長期運転と新規原子力建設の予想されるニーズを満たすために、適切な堅牢性、競争力、適応力」を維持することを確実にするための多くの行動を推奨している。

Nuclear Newswire

米国その他(世論調査)

「原子力発電所の増設を米国民の57%が支持、シンクタンク調査」米国のシンクタンクであるピュー・リサーチ・センターは8月18日、米国内の発電源に関する調査結果(実施時期は5月30日~6月4日、対象者は全米の成人1万329人。)を発表した。それによると、国内で原子力発電所の増設を57%が「支持する」と回答し、2020年の43%から14ポイント増加した。

ジェトロ

韓国原子力政策

「韓国、原子力発電の輸出を加速」韓国は、大型原子炉に加えてSMRの輸出の可能性を検討している。次世代原発と呼ばれるSMRは、従来の原発の100分の1の大きさで比較的安価なため、原子力エネルギー市場で存在感を増している。オランダ、カナダ、チェコ共和国等、原子力エネルギーによるエネルギー安全保障の確保を目指す国が増える中、韓国は原子力発電所輸出の新市場を求めている。

Korea JoongAng Daily

米国原子力政策

「コロラド州、先進エネルギー導入の実現可能性検討を義務付ける法案」コロラド州知事は、州エネルギー局に先進原子炉導入の実現可能性を調査することを義務付ける法案を法制化した。今年州議会を通過した法案は、コロラド州北西部における石炭発電からのエネルギー転換において、原子力発電やその他の先進的なエネルギー形態が役割を果たせるかどうかの評価を義務付けるものである。

The Daily Sentinel

米国新型炉燃料

「NANOニュークリア・エナジー社、DOEへの重要な提出書類により燃料製造施設の野望を推進」NANOニュークリア・エナジー社は、DOEに重要な申請を行ったと発表した。この申請は、アイダホ国立研究所(INL)の敷地内にNANOニュークリア社の燃料製造施設を設置することを検討するためのデューデリジェンスを開始するものである。この事業は、NANOニュークリア社の既存事業である独自のゼウス(Zeus)及びオーディン(Odin)マイクロリアクターの開発に垂直統合される。

NANOニュークリア・エナジー

フィリピン、米国原子力政策

「フィリピンと米国、原子力強化のための政策対話を開始」フィリピンと米国は、SMR配備の見通しを含む原子力協力に関する協議を継続している。両国は先週、米比エネルギー政策対話を開始した。この対話は、昨年のカマラ・ハリス米国副大統領の訪問時に合意された、エネルギー・アクセス、エネルギー安全保障、クリーン・エネルギー移行に関する参加国のコミットメントを推進することを目的としている。

Power Philippines

カナダSMR

「カナダ政府はSMR導入決定に十分な資金を提供していない:モーガン州大臣」カナダ政府がサスカチュワン州でのSMR開発を支援するために最大7400万ドルを投資すると発表したことを受け、サスカチュワン州が反応している。サスカチュワン州の国有企業担当大臣であるドン・モーガン氏は、カナダ政府が約束した資金は、2029年までにSMRの開発を進めるかどうかを決定するのに十分ではないと考えている。

980 CJME

スウェーデンSMR

「スタズビック社、ニュヒェーピング・サイトでのSMR導入を検討」スウェーデンの原子力技術サービス会社スタズビック社は、スウェーデン東海岸のニュヒェーピング近郊にあるスタズビック社の工業用地でSMRの建設と運転の可能性を検討しているSMRプロジェクト開発会社シャーンフル・ネキスト社と覚書を交わした。シャーンフル・ネキスト社によると、フィージビリティ・スタディは5月に開始され、予備的な結果では、スタズビック社の工業用地は商業用SMRの建設に「有利な条件を備えている」という。

スタズビック、シャーンフル・ネキスト、World Nuclear News

ポーランド、韓国原子力発電所

「ポーランド、韓国製原子炉の輸入承認手続きを開始」米ウェスチングハウス社と韓国水力・原子力会社(KHNP)の間で、アジア諸国への原子炉輸出をめぐる紛争が続いているにもかかわらず、ポーランドは韓国の原子炉で構成される原子力発電所の建設承認手続きを開始した。

The Korea Economic Daily

カナダSMR

「サスカチュワン州、SMRのサプライチェーン開発を目指す」サスカチュワン州のクラウン・インベストメンツ・コーポレーション(CIC)は、サスカチュワン州産業鉱業サプライヤー協会(SIMSA)とそのパートナーに47万9000カナダドル(35万2296米ドル)を提供し、地元企業が将来、州、国、世界のSMR開発に参加できるよう準備する。CICとSIMSA(サスカチュワン州を拠点とする300社以上の産業・鉱業・エネルギー分野のサプライヤーを代表する非営利団体)との間で結ばれた2年間の資金提供契約は、SIMSAのSMRサプライチェーン専門職を支援するものである。

サスカチュワン州、World Nuclear News

米国新型炉規制

「GAO:NRCは新型炉の許認可に向けた準備をさらに進める必要性」先週発表された、NRCの新型炉申請に対する審査・認可の準備態勢に関する米国会計検査院(GAO)の報告書によれば、原子力擁護派はほとんど驚かなかったが、改善の余地があることがわかった。同報告書はNRCに対し、新型炉の認可に向けた準備を確実にするための勧告を行っている。勧告内容は、審査スケジュールの確立と管理手順の策定等、4項目からなる。

Nuclear Newswire、米国上院環境・公共事業委員会

タイSMR

「原子力発電の進歩がタイで新たな議論を巻き起こす」タイでは、SMR開発の可能性について議論が進んでいる。6月下旬のビジネスフォーラムで、タイで最も影響力のある財閥の1つであるチャローン・ポックパングループのダニン・チアラヴァノン上級会長は、国の将来の経済成長にとっての原子力の重要性を強調した。彼の発言は地元メディアに反響を呼び、このテーマに関する新たな議論が巻き起こった。

Microgrid Media

米国新型炉燃料

「オクロ社とセントラス・エナジー社、オハイオ州南部における先進核分裂技術導入を支援するための燃料、部品、電力調達に関する覚書締結」オクロ社とセントラス・エナジー社は8月28日、オハイオ州南部におけるオクロ社の先進核分裂発電所と先進核燃料製造の展開を支援し、同地域を米国の原子力産業の将来にとって重要な拠点とするための両社の新たな覚書を発表した。今回の新たな覚書により、オクロ社とセントラス社は、セントラス社がオハイオ州パイクトンの施設で生産するHALEUの供給を含め、オクロ社のAurora発電所の開発と運営を支援する幅広い協力プログラムを開始する予定である。

セントラス・エナジー

ロシア大型高速炉

「ロシアの高速炉BN-600で蒸気発生器の更新開始」ロシアのベロヤルスク原子力発電所3号機のBN-600高速中性子炉は、定期予防保全のための燃料補給と改良のために停止した。主な作業は、蒸気発生器の蒸発モジュール8基の交換である。

Nuclear Engineering International

ロシアSMR(マイクロリアクター)

「ロスアトム社、北極でShelf-Mマイクロリアクターの建設に有望な場所を5地点特定」ロスアトム社は、北極圏における低容量原子力発電所の建設候補地として、チュコトカ、ヤクーツク、クラスノヤルスク準州の5カ所を選定した。

タス通信

中国、米国その他(米中の原発コストの差)

「中国の速くて安価な原子力が気候変動への野望を後押し」原子力発電のスピードとコストに関しては、米国と中国の差は裂け目となりつつある。7月31日、サザン社のボーグル3号機が送電網への給電を開始した。今年後半に運転開始予定の4号機と合わせ、2基の新しい原子炉の建設には、当初予算の2倍以上となる300億ドルもの費用がかかる見込みだ。同じ日、中国の国務院は6基の原子炉を承認した。この歴然とした差は、中国が早ければこの10年の半ばまでに、世界最大の原子エネルギー源としてアメリカを追い越す勢いであることを説明するのに大いに役立つ。

Bloomberg

カナダSMR

「カナダエネルギー相、サスカチュワン州でのSMR開発支援に7400万ドルの資金援助を発表」今月初め、ジョナサン・ウィルキンソン連邦エネルギー・国家資源相は、サスカチュワン州でのSMR開発を支援するため、7400万ドルの資金援助を発表した。サスクパワー社は、州内のSMR開発を監督する。同社は、2029年にSMRの開発を進めるかどうかの最終決定を下す予定である。

Global News

韓国原子力政策

「政府は原子力発電の低迷に対応し、6億500万ドルを発注」韓国政府は、前政権の脱原発政策で数年にわたる需要低迷に見舞われた地元部品メーカーに対し、8000億ウォン(約6億470万ドル)相当の原子力部品発注を行う。この計画は、8月29日にソウル南部にある韓国電力公社(KEPCO)のアートセンターで行われた説明会の中で、産業通商資源部によって発表された。

Korea JoongAng Daily

米国新型炉燃料

「BWXT社、先進原子炉用HALEU原料を製造」BWXT社は8月30日、濃縮ウランを含む数千キログラムの政府所有のスクラップを処理し、新型炉の実証用燃料として使用可能な2トン以上の原料を生産し、米国の送電網の脱炭素化に貢献する契約を発表した。処理された材料の最終形態は、一般にHALEUとして知られる高アッセイ低濃縮ウランとなる。最初の契約総額は4,700万ドル、契約総額は最大1億1,650万ドルで、議会の年次予算に応じて決定される。

BWXT