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FAQ/資料集

FAQ

放射性廃棄物の「毒性」「潜在的有害度」を低減するためにどのような研究開発をしていますか?

長期間放射線を出す核種を処分しないための技術開発をしています。

原子炉から取り出して数年の使用済燃料の中では、ストロンチウム90、セシウム137といった核種が高い潜在的有害度を持っていますが、これらは比較的に短い

半減期

で放射能がなくなっていきます。一方、ウラン、プルトニウム、アメリシウムの一部の

同位体

核種は半減期が長く、放射能を長い間維持し続けます。このような核種を回収し再利用する、又は発電システムの中で循環させる事により、処分する放射性廃棄物の潜在的有害度※を低下させることができます。

原子炉から使用済燃料を取出して4年冷却させた後を基準として、使用済燃料をそのまま処分した場合(緑色の線)と、ウラン、プルトニウム、アメリシウム等の核種を回収した廃液をガラス固化し処分した場合の、1000年後の潜在的有害度を比較すると、ウランとプルトニウムを回収した場合(紫色の線)には約8分の1、更にアメリシウム等を回収した場合(青色の線)には約30分の1となるとの試算があります。

※使用済燃料を1とした場合の相対値。100万kWeの原子力発電所を1年間運転した時の使用済燃料、またはその再処理により発生する放射性廃棄物の潜在的有害度

※潜在的有害度とは?

「潜在的有害度」とは、使用済燃料や放射性廃棄物が持つ放射能を、人に対する有害度の観点から定量的に比較できるように考えた尺度で、「仮にその放射能をそのまま口から体内に摂取した場合に人がうける放射線量」を用いています。図では、使用済燃料の取出し4年冷却後の潜在的有害度を1(グラフの左上)とした相対値で示されています。

出典:日本文化財団

https://www.ene100.jp/zumen/6-3-6

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