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会議情報

もんじゅサイト試験研究炉の企画競争方式による調達に向けた説明会を開催しました。

ご説明動画

  1. 新たな新試験炉の設置の経緯と計画

  2. 新たな新試験炉の炉心概要

  3. 新たな新試験炉の実験設備概要

  4. 新たな試験研究炉の検討の進め方

質疑応答

  1. 使用する燃料について、熱的な応力を考えて湾曲させるような設計をせず、まっすぐでよいか。

    KURのように湾曲させた板状燃料もあるが、JRR-3、JMTR等で十分実績があり、安全性が確保されていることから、まっすぐな板状燃料タイプを考えている。

  2. 概念検討についても今回提案は可能か。

    ご提案やニーズは、コミュニティなどを通じて頂き、検討している。今回の提案は主契約企業の選定のためのものである。

  3. RFP方式は、公募等の形で公告されるのか。主契約企業は随意契約との説明だが、随意契約の大体の期間を教えていただきたい。

    公告については、別途調達ルールに則って手続きを取る。また、随意契約は、当面は設計に関するところで、施工は別途手続きをとりたい。なお、基本契約は全般に亘るものになり、随意契約ではなくWTOに基づく公募の手続きで決める。

  4. 運転開始時期はいつ頃を想定されているのか。

    運転開始時期は、詳細設計を開始して主契約企業と検討していく中で決まると考える。

  5. 企画競争方式で提案する内容で、詳細設計I、IIは、製作から据付までか。それとも、詳細設計Iは、原子力機構が実施するのか。

    詳細設計Iも、主契約企業に支援を受けながら設置許可申請を目指す形を考えている。それ以降も同様で、基本契約は運転開始までの支援を想定している。

  6. 燃料の調達は、米国でも苦労しているようであるが、見通しはあるか。

    努力したい。

  7. 今後の公募スケジュールは、どのようになるか。

    今後の公募スケジュールは、内部の手続きを今年度末に開始して、次年度前半のうちに契約を締結したいと考えている。公告は、来年度の早い時期と考えている。

  8. 中性子ビーム利用の観点から中性子ビーム実験の装置設計に関しては、ビームの取り出し、ビーム孔との兼ね合いが非常に重要である。その装置設計と原子炉の詳細設計との連携がどのように担保できるか、全体の契約、あるいは詳細設計の今後の運営に関して伺いたい。

    原子炉の設計と実験装置等の設計は、今後並行して進めて行く。原子炉本体の設計は、今後、主契約企業と協力して進め、実験装置等は、京都大学、福井大学と協力して進めて行く。また、京都大学が主体となって実験装置を検討し、国内の専門家にも参加していただく。その結果を、エンジニアリングジャッジ等を含めて判断していきたい。

  9. 基本契約の約款案があればご提示いただきたい。

    現時点では提示できない。調達関係で公開されている情報はJAEA HPより閲覧できる。

  10. 企画競争公募の詳細スケジュールをご提示いただきたい。基本契約の内容の開示や協議する時期が決まっていればご提示いただきたい。また、公募時に企業側から条件を提示することになるか、選定後に協議するか、ご教示いただきたい。

    おおよその目安として、年度末に手続きを開始し、年度明けの公告後に企画競争公募の説明会を行い、9月頃の契約締結を想定している。
    なお、契約締結については、諸般の事情により11月頃を見込んでいる。

  11. 主契約企業と結ぶ「原子炉の設置にかかる枠組み契約(基本契約)」の内容については、原子力機構-主契約企業間で条件協議できるのか、ご教示いただきたい。また、企業側が基本契約条件を事前に確認するために、公募前に基本契約内容を公開し意見を募集する予定はあるか、ご教示いただきたい。

    技術的な条件については、先日の説明会でご説明した通りである。その他の詳細は、設計を進める中で協議の上で柔軟に決めていくことになると考えている。

  12. 経費積算の妥当性を第三者(CM:コンストラクションマネジメント)により確認するとのことですが、主契約企業の積算額とCMの妥当性評価額に大きく差があり、差異について議論しても埋まらない場合、主契約企業は随意契約を辞退することは出来るか。辞退した場合、何らかのペナルティ(損害賠償等)はあるのか、ご教示いただきたい。

    契約に関する協議は、CM同席の上でJAEAが主体となって実施する。その際、CMからコスト削減等の提案は受けるが、提案の採否の決定や妥当性の評価は、JAEAが行う。そのため、積算の算定根拠について、JAEAが説明責任を果たせる範囲の情報を提供いただくことを考えている。

  13. 詳細設計Ⅰで総建設費を算出したのち、第三者(コンストラクションマネジメント)により費用が認められなかった場合は、その後の詳細設計Ⅱはどのような扱いになるか。他企業により詳細設計Ⅰを再度実施することになるか。

    前項と同様、契約に関する協議は、CMが同席はするもののJAEAが主体となって実施する。このため、費用が折り合わない場合には、見積仕様を見直す等の調整していきたいと考えている。

  14. 主契約企業は「原子炉の設置に係る枠組み契約(基本契約)」を締結するが、この契約期間は原子炉運転開始までと理解している。上記の場合、主契約企業はどの時点まで基本契約を継続するのか。原子炉運転開始以降も継続するのか。

    本契約については、炉規法第二十八条第一項の使用前事業者検査を行い、同法第二十八条第三項の原子力規制委員会の使用前確認を受け、試験炉規則第三条の六の使用前確認証の交付をもって終了となる。

  15. 原子炉等製作に関しては、主契約企業は随意契約とあるが、機器・設備の「汎用機器製作」は競争入札と工程表に記載されている。主契約企業が扱うものは「特殊機器製作」の範疇と考えてよいか。

    設計からの連続性が不可欠な機器や、性能保証・安全性に係る機器については、主契約企業から調達する「特殊機器製作」の範疇と考えている。なお、汎用機器の入札についても、主契約企業に応札いただくことは可能である。

  16. 燃料は業務範囲外とされているが、原子炉容器を設計するにあたり燃料の仕様はご提示いただくものと考えてよいか。

    燃料の仕様については、JAEAより提示する。

  17. 付随する設備を具体的にご提示いただきたい。例えば、付随する設備として、以下は設計および供給の範囲外であるか。

    • 実験用ホットセル設備(医療RI製造設備)
    • 重水製造設備
    • 液体水素冷凍設備
    また、付随する設備の他にプラントから試験装置に供給するユーティリティがあればご教示いただきたい。

    所掌とする設備については、今後の議論の中で決定していくことを考えている。技術的な面から所掌外とする場合については、代替案を含めて調整させていただきたいと考えている。

  18. 医療設備が入ることが考えられるが、炉規法以外の適用法規を検討されていれば、ご教示いただきたい。

    医療に関わる設備について、原則として医療・薬事に関わる法規制を受ける施設の運用は考えていないが、医療用RI製造を担うことを想定して施設設計を行う可能性がある。

  19. 建屋配置、機器配置が決定していればご教示いただきたい。決定していない場合、もんじゅとの位置関係に伴って、制約条件(例えばビーム向き)があればご教示いただきたい。

    建屋配置、機器配置等については、本契約の設計活動の中で決定する事項となる。

  20. もんじゅの廃止措置と工期がラップする可能性が考えられるが、廃止措置側からの制約等があればご教示いただきたい。

    本件は、もんじゅの廃止措置と並行して実施することになるため、もんじゅの廃止措置計画に支障が及ばないように、様々な調整が必須と考えている。調整の窓口はJAEAが行うが、情報については相互に適切に伝達されるように配慮していく。具体的には、今後の設計活動の中で決める工程を示した上で、もんじゅとの調整を進めていくことになると考えている。

  21. 提案書を作成するためにある程度の検討が必要と考えている。原子炉容器、反射体容器の寸法・形状、照射孔の数、寸法等、概念設計結果は提供いただけるか。

    原子炉容器、反射体容器の寸法・形状、照射孔の数、寸法等は、仕様書に記載されている基本仕様、設計方針に基づき、本契約の設計活動の中で決定する事項となる。概念設計の結果については、ホームページで公開している。

  22. 実験装置との取合いは、フランジ取合いで良いか。フランジ寸法、数、向き(水平、垂直)が決まっていたらご教示いただきたい。

    仕様書に記載されている基本仕様、設計方針に基づき、本契約の設計活動の中で決定する事項となる。

  23. 冷却材の流れを下降流にする理由をご教示いただきたい。これに関連し、制御棒はどちらから挿入するか、また、燃料の取り出し方法が決まっていればご教示いただきたい。

    冷却材の流れに起因する燃料の浮き上がりを防止するため、炉心内の冷却材流れは下降流が有効だが、燃料が浮き上がるリスクを排除し、効果的に燃料を冷却する方法の提案がある場合は、下降流にこだわる必要はない。制御棒の駆動機構および燃料の交換手法については、仕様書に記載されている基本仕様、設計方針に基づき、本契約の設計活動の中で決定する事項となる。

  24. 1/26説明会での試験研究炉の主要仕様を前提に、技術審査要件が提案書の記載内容になると考えるが、その理解で良いか。

    提案の前提となる仕様は、説明会での説明の通りとなる。概念設計の内容については、ホームページにて公開している。

  25. JAEAとの契約は主契約社のみであり、他メーカ等への発注を含め、施設全体を取りまとめる機能が必要との理解でよいか。

    試験研究炉の設置に必要な事業全般はJAEAが所掌し、主として原子炉本体設備を担当いただく主契約企業を含めて取りまとめていく。

  26. 提案範囲について、1/26説明会での業務範囲では、1)原子炉本体、2)原子炉本体以外の原子炉建家、付属施設となっているが、これらがすべて提案対象か。例えば、原子炉本体のみや付属施設のみ等も可能か。(全体の場合は範囲が広いため、部分的な提案が可能かを確認するもの)

    部分的な提案も可能だが、提案いただきたい範囲・内容及び審査基準については、別途公表するので、それらを踏まえての提案をいただきたい。

  27. 1/26説明会にて、原子炉の設計に関する留意事項が示されているが、提案書において対応の考え方を示す等が要求されるのか。一部には設計を行わないと示せない項目もある。

    提案いただきたい範囲・内容及び審査基準については、別途公表する。