核不拡散と事故の教訓に関するセミナー(ウクライナ)
- タイトル
- ウクライナと日本の経験:核不拡散と事故の教訓に関するセミナー
- 開催期間
- 2013年9月24日〜9月26日
- 開催場所
- ウクライナ/キエフ
- 共催
- ウクライナ国家原子力規制検査庁(SNRIU)
- 参加者数
- 47名
- 概要
キエフ市内ホテルにて、核不拡散・核セキュリティ総合支援センターは、ウクライナ規制検査庁(SNRIU)と共催で標記セミナーを開催した。ウクライナからはSNRIU長官及び副長官他、計47名が出席した。
セミナーでは、ウクライナの原子力事情の解説、福島事故以降の日本の原子力政策についてのキーノート・スピーチの後、核不拡散/保障措置の重要性、原子力平和利用と核不拡散/保障措置・核セキュリティ分野の日本の取り組み状況を説明し、それらに関する活発な議論が行われた。核セキュリティに関しては原子力開発の先進国として高いレベルのものがうかがわれる。
また、核セキュリティに関して国際的な動向、ウクライナ・日本双方の現状が報告された。具体的な核セキュリティ強化への努力として、ウクライナのトレーニングセンター(GKTC)の代表から活動状況が報告された。支援センターの今後の活動に対し、参考になる部分も多い。
さらにチェルノブイリ事故・福島事故の情報、様々な面からの教訓を共有することに特化したセッションで意見交換を行った。ウクライナ側からは、チェルノブイリについてデコミの状況、日本側からは、福島で行われている核燃料物質の計量管理の状況、特に非破壊試験による核燃料物質の定量について説明した。
今回のセミナーでは、ウクライナ・日本両国の原子炉プラントの過酷事故についての教訓と現在進行形の対応が共有され、今後のサイトの復旧、核セキュリティ強化に向けて意義深い討議となった。