研究内容紹介

開かれた研究について

開かれた研究

深度350m調査坑道での見学の様子

幌延深地層研究計画で実施する地下深部を対象とした研究は、地球科学の幅広い分野にわたり、学術研究の発展にも広く寄与します。このため、国内外の大学・研究機関との研究協力を積極的に行うとともに、国際交流施設などを利用して国内外の専門家と意見・情報交換を行いながら、研究を進めていきます。また、幌延深地層研究計画の施設や研究フィールドを、国内外の関連する研究機関に広く開放していきます。
 地層処分や研究開発に関する国民との相互理解を促進するため、幌延深地層研究センターのホームページでの情報発信、ゆめ地創館における地下深部での研究の紹介、および地下施設の見学会などによる研究施設の公開を進めていきます。

国内機関との研究協力

■北海道大学
・堆積岩中における物質移動現象の評価に関する研究

■東京大学
・堆積軟岩の力学挙動評価の開発に関する研究

■信州大学
・掘削影響領域に関する研究

■京都大学
・掘削影響領域の可視化手法の検討

幌延地圏環境研究所
・堆積岩を対象とした岩盤力学や微生物などに関する研究

■原子力環境整備促進・資金管理センター
・地下環境での人工バリアの搬送定置・回収技術に関する研究

産業技術総合研究所
・岩盤の水理・化学・生物連成現象に関わる研究

電力中央研究所
・幌延地域における地質・地下水環境特性評価に関する研究

■株式会社大林組
・光計測技術による掘削影響領域の長期挙動計測とその評価

■大成建設株式会社・日鉄住金セメント株式会社
・低アルカリ性セメントグラウトに関する研究

■大成建設株式会社・株式会社地層科学研究所
・高精度傾斜計を用いた岩盤・地下水挙動のモニタリング技術に関する研究
・地下水流動に及ぼす地下施設の影響評価への仮想ドレーンモデルによるモデル化・解析の適用性に関する研究

上記のほか、他の大学や研究機関などとの研究協力についても検討します。また、経済産業省資源エネルギー庁などが進めるプロジェクトなどに協力していきます。

国外機関との研究協力

クレイクラブ(Clay Club)
・様々な粘土質媒体の特性の比較、粘土の物性や挙動および地下施設で実施される試験に関する情報交換など

モンテリ・プロジェクト(スイス)
・鉄材料の腐食に関する原位置試験など

上記のほか、国外の研究機関などと、地質環境調査技術や地下施設における原位置試験などに関わる情報交換や研究協力を進めます。

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