原子炉が運転を終えて、廃止措置が段階的に進捗すると、原子力災害の発生リスクは運転中と比べて低減します。このような特徴を踏まえ、「ふげん」では、安全の確保を大前提とした上で、以下のように廃止措置の進捗に応じた性能維持施設(※)の考え方を適宜見直してきました。
Ø 貯蔵している使用済燃料が十分冷却されていることに伴う除熱機能の停止や冷却を要する設備の減少に伴う原子炉補機冷却設備の冷却方法の変更
Ø 使用電力量の減少に伴う所内電気設備の見直し
このように、今後とも廃止措置の進捗状況に応じて性能維持施設の規模や性能等を適切に見直し、廃止措置プラントの維持管理に関する物的、人的資源の軽減を図り、廃止措置を着実に遂行していきます。
※ 性能維持施設
原子力施設の安全性確保の観点から、廃止措置対象
施設内の汚染の状況を踏まえ、廃止措置計画における
汚染の除去や解体手順等の措置との関係において、
廃止措置期間中に性能を維持すべき発電用原子炉施設