経済産業省 資源エネルギー庁の公募事業「低レベル放射性廃棄物の処分に関する技術開発事業(原子力発電所等金属廃棄物利用技術確証試験)」※は、クリアランス制度の社会定着を図るために、福井県内企業が中心となり、クリアランス金属の安全かつ適切な加工から再利用までのプロセスの実証と再利用モデルの検討を行うことで、今後の再利用実績の拡大や国民理解の推進を図ることを目的としております。 ふげんは、県内で初めて福井県内の加工業者へクリアランス金属(約4.6トン)を提供し、本事業通じて、クリアランス金属を溶融し、インゴットを製作、インゴットを2次加工することでサイクリングラック等を製作しており、クリアランス金属の加工プロセスの安全対策の有効性を実証することに協力しました。
※委託先:株式会社ピー・ティー・ピー
提供したクリアランス金属
溶融したクリアランス金属をインゴットにする製作過程
完成したインゴット
国プロジェクトの中で製作された製品(参考)
① わかさいくるスタンド
若狭湾サイクリングルート(わかさいくる)周辺の公共施設にクリアランス金属を再利用して製造された「サイクルラック」が設置されました。
② SUNボー灯
福井県立敦賀工業高等学校にクリアランス金属を再利用して製造された「照明灯」3基が設置されました。これは、本事業において敦賀工業の高校生が製品デザイン※および鋳造の型づくりに取り組んだものです。
※若狭らしさを表すものとして三方五湖の一つ久々子湖で盛んなボートをモチーフにしています。資源不足の問題が少しでも解消できるよう「クリアランス金属」のリサイクル事業への関心が今後高まっていくことを願っています。
③ 越前水仙防犯灯
福井南高等学校にクリアランス金属を再利用して製造された「防犯灯」3基が設置されました。これは、福井南の高校生が製品デザイン※および鋳造の型づくりに取り組んだものです。
※雪中花と称される水仙をモチーフに越前和紙にヒントを得て意匠化したものであり、花弁の広がりと曲線は、それぞれ「クリアランス制度」の普及と人々の柔らかな連帯を表しています。