核燃料サイクル開発機構は、財団法人 原子力安全技術センターとの間に11月5日付で「新型転換炉ふげん発電所における廃止措置安全性実証試験」に関する共同研究契約を締結しましたのでお知らせします。
共同研究の具体的な内容は、 |
○ プラント調査(解体に伴って発生する放射性廃棄物の調査) |
○ 除染技術の調査(放射性廃棄物の低減と安定化技術の検討) |
○ 解体工法の調査(安全で合理的な解体技術の検討) |
○ 解体廃棄物管理支援システムの構築(解体から再利用、処分先までの |
手法検討) |
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であり、運転を終了した「ふげん」を利用して行い、核燃料サイクル開発機構はこれらの調査等に関して「ふげん」に関わるプラントデータ、エンジニアリングシステムツールを提供していく予定です。
本共同研究から得られた成果は試験研究炉等の廃止措置に反映されます。
なお、本共同研究は、10月1日付けで(財)原子力安全技術センターが文部科学省より受託した「平成16年度試験研究炉等廃止措置安全性実証試験」(以下、「本実証試験」という。)を実施するために契約を行うものです。
本実証試験は地元の方々の関心が高い原子炉施設の廃止措置について、「ふげん」において、原子炉の廃止措置に伴い発生する廃棄物の扱いについて安全に実施することができることを実証し、成果も積極的に公開するものです。
また、現在、福井県が検討を進めているエネルギー研究開発拠点化計画に資するものとして文部科学省がかねてより実施を検討してきたものでもあり、本実証試験を通じて、地元企業の技術力の向上が図られることも期待されています。