1. |
新型転換炉ふげん発電所の廃止措置準備期間中の主な作業(図-1参照) |
(1)施設定期検査
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原子炉等規制法に基づき第19回施設定期検査を平成17年3月30日から行う予定です。
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(2)廃止措置準備作業
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I 重水搬出準備作業
ふげんの重水約242トンはカナダのオンタリオ・パワー・ジェネレーション社で全量再利用される予定で、平成17年度から年間約40トン(20トン/回)の重水を搬出する計画です。このため今年度は以下の作業を行う予定です。 |
・ 重水抜き出し配管の布設 |
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重水貯槽等から、直接重水を移送してγ核種除去作業を行うため、新たに重水抜き出し作業用配管及びタンクを布設します。 |
・ 重水γ核種除去作業 |
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重水貯槽等に保管されている重水について、搬出先の受入基準を満足するよう、フィルタを用いてγ核種(Co-60)を除去します。 |
・ サンプル重水搬出 |
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平成17年度に輸送予定の「ふげん」重水のサンプルを事前に搬出先に輸送します。 |
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II トリチウム除去試験(重水精製装置Iを用いた試験)
重水系統機器の解体計画のデータ収集のため、既に使用を停止した重水精製装置Iの機器・配管内を乾燥させることで、金属組織内に蓄積したトリチウムがどの程度除去できるか確認する試験を行います。 |
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2. |
高速増殖原型炉もんじゅの建設計画 |
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高速増殖原型炉もんじゅの起動試験工程は、平成7年12月8日に発生した2次主冷却系ナトリウム漏えい事故のため未定です。
ナトリウム漏えい対策等に係る工事計画については、平成14年12月26日に経済産業省から原子炉設置変更許可を受領し、平成16年1月30日に設計及び工事の方法の変更に係る認可を受領しました。工事の着手については立地地域等の理解を得た上で行う計画です。
なお、毎年度計画的に実施している設備点検については、平成16年7月から約9ヶ月の予定で実施します。
また、平成7年12月の2次主冷却系ナトリウム漏えい事故以降、原子炉内の燃料から発生する崩壊熱の除去のため1次系ナトリウムと2次系ナトリウムによる冷却運転を実施していますが、長期間の停止により、この崩壊熱が十分に低い状態であるため、安全を確保しつつ動いている機器をできるだけ少なくし、メンテナンスや運転に係る費用を節減することを目的として、2次冷却系については、本年6月からナトリウム漏えい対策工事が終了までの間、ナトリウムをすべて抜き取り、使用しないこととするなど、冷却系の運用を変更*します。
*1次冷却系:
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主冷却系(A)または(B)またはメンテナンス冷却系の1系統運転 |
2次冷却系:
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全ナトリウム抜き取り |
なお、この運用にあたり、2次冷却系ナトリウムの抜き取りに対応するため、コンテナ式ナトリウム貯蔵タンクを設置します。 |
【平成16年2月13日資料配布済】
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3. |
原子炉設置変更許可申請計画 |
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新型転換炉ふげん発電所: なし
高速増殖原型炉もんじゅ: なし
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4. |
主要設備の増・改造工事計画 |
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新型転換炉ふげん発電所: なし |
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5. |
燃料輸送計画 |
(1)新燃料輸送計画 |
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高速増殖原型炉もんじゅ: なし |
(2)使用済燃料集合体輸送計画 |
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発電所 |
体数 |
燃料種類 |
目的 |
輸送先
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輸送完了時期 |
ふげん |
34体 |
MOX燃料 |
再処理 |
核燃料サイクル開発機構
東海事業所
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第1四半期 |
ふげん |
34体 |
MOX燃料 |
再処理 |
核燃料サイクル開発機構
東海事業所
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第3四半期 |
*「もんじゅ」はなし。
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6. |
低レベル放射性廃棄物輸送計画 |
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新型転換炉ふげん発電所: なし
高速増殖原型炉もんじゅ: なし
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以 上
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