平成15年 6月26日
核燃料サイクル開発機構
敦   賀  本   部
新型転換炉ふげん発電所の第18回定期検査の開始について

  新型転換炉ふげん発電所(新型転換炉原型炉:定格電気出力16.5万kW)は、
平成15年3月29日に運転を終了し、廃止措置準備期間に入っておりますが、
運転終了後も運用する施設の健全性を担保するため、下記のとおり定期検査
(第18回定期検査)を6月27日より約9ヶ月の予定で実施します。




1.定期検査を実施する主な設備
(1)
原子炉本体
(2)
核燃料物質の取扱施設及び貯蔵施設
(3)
原子炉冷却系統施設
(4)
原子炉補助系統施設
(5)
計測制御系統施設
(6)
放射性廃棄物の廃棄施設
(7)
放射線管理施設
(8)
原子炉格納施設
(9)
非常用電源設備
(10)
電気設備

  なお、新型転換炉ふげん発電所は、平成15年5月26日に自家用電気工作物廃止報告書の提出を中部経済産業局に行って、電気事業法上の発電所としての規制を受けないことから、今回の定期検査から原子炉等規制法に基づく定期検査の実施となります。
  また、今定期検査では、原子炉内の燃料集合体を全て取り出した後、燃料集合体を再度原子炉に装荷できないようにする措置を採り、経済産業大臣の承認を受ける計画です。
  この承認後は、非常用炉心冷却設備や原子炉冷却系等を原子炉等規制法に基づく定期検査の対象範囲から除外できますので、今定期検査からは、これまでの定期検査と比べて点検・検査項目が減少します。

2.設備の点検工事について
(1)
海塩粒子による応力腐食割れに係る点検 (下図参照)
国内プラントにおいて、ステンレス配管に海塩粒子が付着し応力腐食割れが発生した事例に鑑み、海塩粒子が付着しやすい場所にある安全上重要なステンレス配管について、目視点検及び塩分量測定を実施し、健全性を確認します。
  なお、本点検範囲は、原子炉補助建屋内のプール水冷却系配管と重水冷却・浄化系の配管とタンクです。

(2)
定期検査終了予定:平成16年3月末(別紙:工程表参照)
3.次回定期検査等の予定
  第19回定期検査:平成17年3月

  


以 上