FUGEN

「ふげん」運転終了後の主要工程

「ふげん運転終了後の事業の進め方」

昭和54年に本格運転を開始した新型転換炉「ふげん」(定格出力16.5万kW)は、平成15年3月末で運転を終了します。
平成14年3月20日、運転終了後の事業の進め方について福井県知事及び敦賀市長へ報告し、公表しました。
また、3月26日には原子力委員会に報告しました。
「ふげん」の運転終了後は、原子炉等規制法等に基づき、適切に設備を維持・管理し安全を確保するとともに、約10年間を廃止措置準備期間とし、「ふげん」の廃止措置計画の具体化に必要な技術開発や研究、使用済燃料の発電所外への搬出、重水系設備からの重水回収・搬出などを行います。

廃止措置の準備を進めるにあたっては、以下の基本方針を定め、関連する事業を効率的に進めていきます。

  • 安全の確保
  • 既存技術の徹底活用による合理的な廃止措置
  • 発生廃棄物の低減など環境への負荷軽減
  • 情報公開の推進
  • 地域社会の理解と支援が得られる事業の推進
具体的には、「ふげん」固有の重水・トリチウム除去技術や圧力管群構造の炉心解体技術などついては、重水精製装置を用いた試験や諸外国の知見等を参照しながら技術開発を進めます。
一次冷却系統やタービン発電機設備など軽水炉と基本的に同様の設備の解体については、既存技術を改良・高度化して活用します。
炉心などの解体作業の検討には、シミュレーション技術や高度な情報処理技術を活用していきます。
また、作業計画の検討や管理を効率的に行うため、システムエンジニアリングを進めます。
これらの技術開発を通じて安全を確保しつつ廃止措置費用の低減化を進めます。
これらの業務を通して得られる知見や経験が今後の原子力施設の廃止措置においても有効に利用できるよう、関係機関との連携をとりつつ技術成果の公開と技術協力の推進に努め、国内外に貢献していきます。


「ふげん」運転終了後の主要工程 参考−1


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