FUGEN

平成14年1月18日週報添付
核燃料サイクル開発機構
敦賀本部

新型転換炉ふげん発電所の原子炉再循環ポンプ点検作業の一時中断について

新型転換炉ふげん発電所(新型転換炉;定格電気出力16.5万kW)は、1月7日より第17回定期検査を開始後、Bループ再循環ポンプ点検のための準備作業として、1月17日よりBループの水抜きを行っていましたが、1月17日18時52分「B−下部ヘッダ水位低々」の警報が発信し、18時53分には水位が下部ヘッダ中央部よりも低下しました。
その後、直ちに水補給操作を行うことにより、水位は18時59分に下部ヘッダ中央以上に回復しました。
また、現場点検の結果、Bループの系統の異常や冷却材の系統外への漏えいが発生していないことを、原子炉建屋内パトロール及び蒸気放出プール水位、床・機器ドレンサンプ水位の異常上昇のないことを確認しています。
今回の事象による環境への放射能の影響はありません。
なお、今回の事象を踏まえて、念のため、下部ヘッダ逆止弁の点検を実施することを検討しています。

<補足>

原子力災害対策特別措置法(原災法)に基づき定めている新型転換炉ふげん発電所原子力事業者防災業務計画では、第10条通報の事象の一つとして、「原子炉の停止中に原子炉容器内に照射済み燃料集合体がある場合において、 原子炉容器内の水位が原子炉から残留熱を除去する機能が喪失する水位まで低下すること。」とされていますが、今回の場合は、原子炉停止から時間が経過して残留熱も充分小さく、燃料集合体の冠水状態は維持され補給水の供給により、 燃料の冷却に問題が生じることはなく、「残留熱を除去する機能」は維持されていますので、原災法第10条に定める報告事象に該当しません。

別紙 再循環ポンプ分解点検時炉心冷却系概要図

以  上