FUGEN

平成13年6月12日
核燃料サイクル開発機構
敦  賀  本  部

新型転換炉ふげん発電所の計画停止作業の開始について

新型転換炉ふげん発電所(新型転換炉原型炉:定格電気出力16.5万kW)は、
アニュラス部ヘリウム循環系戻り配管の点検調査のために、定格出力運転中の
平成13年5月24日に、原子炉を手動停止しました。
現在、当該配管を切出し、原因について詳細調査中ですが、
平成13年度運転計画に従い平成13年6月13日から、下記のとおり
平成13年度計画停止作業を実施する予定です。

  
1.主要作業
(1) 燃料取替作業
燃料集合体224体のうち、40体を新燃料集合体と取り替えます。
また、出力分布の平坦化のため、20体のシャフリングを行います。
(2) 機器・弁類の点検
原子炉およびタービン系の機器・弁類の外観点検等を行います。
(3)
蓄積放射能量の調査(図-1参照)
「ふげん」の廃止措置の準備として、構造物に含まれる放射能量を評価するため、
第16回定期検査時等に原子炉廻りやタービン建屋に設置した放射化箔
(中性子照射により放射化する金属箔)を回収するとともに、新たに取り付けを行います。
また、原子炉建屋の壁及び床のコンクリート試料の採取を行います。

2.ヘリウム循環系配管点検

ヘリウム循環系戻り配管のトリチウム漏えい原因調査、調査結果に基づく対策を実施します。

3.発電再開予定

ヘリウム循環系戻り配管の、対策等の作業計画が現在未定であることから、発電再開時期は未定です。