ふげんのしくみ

「ふげん」鳥瞰図

「ふげん」鳥瞰図

「ふげん」主要目

炉型式 重水減速沸騰軽水冷却型(圧力管型)
出力 電気出力:16.5万kW(熱出力55.7万kW)
炉心
  • 炉心高さ:3.7m
  • 炉心直径:4.0m
  • 圧力管間隔:240mm
  • 燃料装荷重量:39t(総ペレット重量)
重水系 重水装荷重量:160t
圧力管 ジルコニウム2.5%ニオブ合金(内径118mm 肉厚4.3mm)
カランドリア管 ジルカロイ- 2(内径156.4mm 肉厚1.9mm)
原子炉冷却系
  • 冷却材:軽水(H2O)
  • 蒸気ドラム温度:284℃
  • 圧力:68kg/cm2G
  • 炉心流量:7.600t/h
  • 再循環回路数:2ルーブ
タービン
  • 蒸気温度:279℃
  • 蒸気圧力:63.5kg/cm2G
  • 蒸気流量:910t/h
敷地面積 約275.000m2
原子炉建屋
  • 全高:66m
  • 直径:約40.5m
原子炉補助建屋
  • 長さ:約40m
  • 幅:約35m
  • 高さ:約33.5m

「ふげん」の仕組み

「ふげん」の仕組み

「ふげん」の大きな特徴は減速材(中性子の吸収がきわめて少なく、核分裂し易い条件を作る)に重水を使っていることです。

重水はカランドリアタンクと呼ばれるタンク(断面がレンコンのように穴の空いている円柱状のタンク)の中に入れられています。

このタンクの穴の部分(円柱形をしています)の中に、一定間隔に並んだ圧力管があり,圧力管の中の燃料が冷却水(普通の水)を加熱します。

圧力管の中で熱せられた冷却水は蒸気となり、この蒸気がタービン発電機を回し、16万5千kWの電気を起こします。

「ふげん」燃料

「新型転換炉は,使用済燃料を再処理して得られるプルトニウムを、天然ウランや回収ウラン(使用済燃料を再処理して得られるウラン)、劣化ウラン(濃縮工程で出てくる核分裂性ウランの濃度が天然より薄いウラン)に混ぜて使用できるとともに、濃縮ウランも使うことができます。

このように、新型転換炉は燃料の多様化が図れることから、資源の少ない我が国にとって、エネルギーの安定供給を図る面で有利な原子炉と言えます。

「ふげん」燃料

「ふげん」概略系統図

「ふげん」は、電気出力16万5千kWの重水減速沸騰軽水冷却型原型炉プラントです。
減速材に重水を使用していること及び原子炉の構造が圧力管型であることを除けば、沸騰水型原子炉(BWR)と類似しています。

「ふげん」概略系統図

普賢菩薩騎象銅像

この写真は、中国にある峨眉山・萬年寺にある普賢菩薩象です。中国に行かれた方から画像を頂いたものです。高さ7.85m、重さ62tのブロンズ製の像です。

普賢菩薩騎象銅像