プルトニウム利用実績

1.世界最高のMOX燃料集合体使用実績

昭和53年3月に22体のMOX燃料で初の臨界を達成し、昭和54年3月20日からの本格運転開始時の初装荷の炉心には、224チャンネルのうち96チャンネルにMOX燃料を装荷しました。
それ以降、これまで約24年間に772体のMOX燃料を装荷して運転を継続してきました。ウラン燃料の累積装荷体数は687体です。

2.MOX燃料の炉心装荷最大割合72%

全炉心に対するMOX燃料の装荷割合は34%から72%まで変化しています。
「ふげん」は全炉心にMOX燃料を装荷することができますが、その時々のプルトニウム需給状況に応じて柔軟にMOX燃料の装荷比率を変えてきています。そのようなことが容易に行なえる柔軟性のある炉です。
MOX燃料の炉心における配置ですが、運転を開始した時にはプルトニウム炉心の特性を確認する目的で炉心中央部に96体のMOX燃料を配置しましたが、MOX燃料とウラン燃料は同様に扱えるので、MOX燃料の装荷位置を特段気にすることなく配置してきています。

MOX燃料の炉心装荷最大割合72%

3.MOX燃料集合体の最高燃焼度40,000MWd/tを達成

「ふげん」の標準MOX燃料の最高燃焼度は集合体平均で約20,000MWd/tと近年の軽水炉のウラン燃料の燃焼度に比べると半分程度です。
一方、新型転換炉実証炉用の燃料開発の一環として「ふげん」で照射した試験用のMOX燃料では約40,000MWd/tの照射実績を有しています。

MOX燃料集合体の最高燃焼度40,000MWd/tを達成

プルトニウム(MOX)燃料集合体使用実績

プルトニウム(MOX)燃料集合体使用実績

破損した燃料は1体もありません

新MOX燃料の発電所受け入れ

新MOX燃料の発電所受け入れ