青森研究開発センターのアウトリーチ活動の一環として、むつ市立関根中学校にて3年生6名を対象に出前授業を行いました。出前授業は講義と実習から成り、講義では、放射線やその利用に関することや、下北半島の原子力施設及び加速器質量分析装置をはじめとする原子力機構の研究装置についてのお話をしました。実習では、放射線の飛跡が見られる“霧箱”の作製とサーベイメーターを使って身の回りにある物の放射線測定を体験してもらいました。また、ダストモニターを用いて教室に存在している自然放射線の測定を行いました。
生徒の皆さんは、霧箱の観察では、気温と湿度の関係に注目し、霧箱の周りを手で温めるなどの工夫を凝らし、放射線の飛跡が観測されると「見えた!」と歓声が上がるなど、意欲的に授業に取り組んでくれました。
生徒の皆さんには、「放射線」について興味を持ち、また、自分たちの暮らす下北半島やむつ市と原子力事業との関係について知識を深めてもらえたことと思います。また、この授業をとおして科学の魅力や面白さを見つけてくれればとても嬉しく思います。
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