日本原子力学会 第8回核燃料部会部会賞(奨励賞)を受賞

燃料安全研究グループの宇田川豊研究副主幹は、「軽水炉燃料挙動解析技術の高度化に関する研究」について顕著な業績が認められ、日本原子力学会核燃料部会より、第8回核燃料部会部会賞(奨励賞)を受賞しました。

受賞概要

軽水炉における燃料の高度利用を安全に進めていくためには、燃料挙動の支配因子を同定し燃料設計等に適切に反映していくことが重要です。これを支える技術基盤となるのが、使用中の燃料挙動を詳細に解析可能な計算コードで、原子力機構では、軽水炉燃料の通常運転時及び過渡条件下の照射挙動解析用にFEMAXIの、また反応度事故(RIA)時の燃料挙動解析用にRANNSの開発・改良を進めてきました。

本研究では、FEMAXIの最新バージョンFEMAXI-8を開発するとともに、RANNSの改良によって燃料の事故時燃料破損限界評価技術を高度化しました。前者については、従来バージョンから収束アルゴリズムの改良や燃料ペレット内のFPガス移行モデルなどの新たな物理モデル導入により計算の安定性・効率性・解析精度を大きく向上させ、更に系統的な解析によりその信頼性を示しています。後者については、破壊力学的アプローチ(亀裂の影響を考慮)に基づく燃料被覆管の破損予測モデルを開発し、RIA模擬実験データの分析に適用することで、燃料の破損限界と被覆管の状態量や冷却材温度の相関を示し、想定される事故条件下で燃料が有する安全余裕のより定量的な把握に貢献しました。


日本原子力学会第8回核燃料部会部会賞(奨励賞)を受賞した宇田川豊研究副主幹

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