令和7年4月25日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
福島廃炉安全工学研究所
大洗原子力工学研究所
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(理事長 小口正範)は、東京電力福島第一原子力発電所(2号機)における2回目の試験的取り出し作業により採取された燃料デブリを、4月25日に大洗原子力工学研究所(茨城県東茨城郡大洗町)の照射燃料集合体試験施設(FMF)に受け入れましたので、お知らせいたします。
今後、1年~1年半程度をかけ詳細分析を行い、燃料デブリの性状を評価し、炉内状況推定の精度の向上を図ります。これにより、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉において重要となる燃料デブリの取り出し工法、安全対策や保管方法の検討など、今後の本格的な燃料デブリ取り出しの具体的な方策の検討に貢献していきます。原子力機構は、これまでの燃料等の分析を通して培ったノウハウを最大限に活用し、放射性物質の漏えい対策、被ばく対策等を確実に実施した上で、安全の確保を第一に分析・評価作業を進めてまいります。
なお、分析が完了し、使用目的がない残りの燃料デブリについては東京電力福島第一原子力発電所に返却する計画です。