令和7年1月22日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
大洗原子力工学研究所
原子力科学研究所
福島廃炉安全工学研究所
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(理事長 小口正範)は、令和6年11月12日に東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所2号機から試験的に取り出された燃料デブリを大洗原子力工学研究所の照射燃料集合体試験施設(FMF)に受け入れ、同月14日からFMFにおいて非破壊分析等を実施してきたところです。
今般、燃料デブリ分析機関の決定(令和7年1月8日既報)に基づき、燃料デブリの一部をFMFから当機構播磨放射光RIラボラトリー(大型放射光施設(SPring-8)内)及び原子力科学研究所に輸送しましたのでお知らせいたします。
【播磨放射光RIラボラトリー(大型放射光施設(SPring-8)内)】
輸送量:0.01g未満
形状:粒状の燃料デブリ(専用測定容器に密封)
FMFからの輸送開始時刻:令和7年1月21日10時05分
播磨放射光RIラボラトリーへの輸送完了時刻:令和7年1月22日10時05分
【原子力科学研究所】
輸送量:0.1g程度
形状:塊状+粒状の燃料デブリ
FMFからの輸送開始時刻:令和7年1月22日13時00分
原子力科学研究所への輸送完了時刻:同日15時03分
各分析施設においては、安全確保を第一に作業を進め、播磨放射光RIラボラトリー(大型放射光施設(SPring-8)内)では固体分析(微小結晶構造、ウラン価数の評価)、原子力科学研究所では化学分析(主要元素組成、ウラン同位体比、放射能濃度の評価)を行う予定です。各分析機関での分析で得られた成果を通じて、今後の燃料デブリ本格取り出しに向けた工法、安全対策や保管方法の検討などに貢献していきます。
FMFにおける燃料デブリ搬出時の様子を燃料デブリ特設HPに掲載いたします。