令和7年1月8日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
福島廃炉安全工学研究所
大洗原子力工学研究所

東京電力福島第一原子力発電所2号機から取り出された
燃料デブリに係る分析機関の決定について(お知らせ)

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(理事長 小口正範)は、令和6年11月12日に東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所2号機から試験的に取り出された燃料デブリを大洗原子力工学研究所の照射燃料集合体試験施設(FMF)に受け入れ、同月14日からFMFにおいて非破壊分析等を実施してきたところです。

安全確保を第一に作業を進め、燃料デブリを分取し、計画どおり以下の分析機関に分配することを決定しましたのでお知らせいたします。

各分析機関での分析で得られた成果を通じて、今後の燃料デブリ本格取り出しに向けた工法や工具の選定、安全対策や保管方法の検討などに貢献していきます。

分析機関 分析内容
日本原子力研究開発機構 大洗原子力工学研究所
※令和6年11月から非破壊分析を実施
固体分析(燃料成分元素組成、ウラン同位体比、元素・化合物分布の評価)、化学分析(放射能濃度の評価)
日本原子力研究開発機構 原子力科学研究所 化学分析(主要元素組成、ウラン同位体比、放射能濃度の評価)
日本核燃料開発株式会社(NFD) 固体分析(ウラン結晶構造、組成、元素分布の評価)
MHI原子力研究開発株式会社(NDC) 化学分析(主要元素組成、微量元素組成、ウラン同位体比の評価)
日本原子力研究開発機構 播磨放射光RIラボラトリー(大型放射光施設(SPring-8)内) 固体分析(微小結晶構造、ウラン価数の評価)

なお、輸送に係る安全確保などの観点から、各分析機関への輸送実施については、当該分析機関への輸送完了後に公表いたします。

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