令和6年7月31日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
原子力科学研究所
日本原子力研究開発機構は、定常臨界実験装置STACY (最大熱出力:200W、以下「STACY」という。)について、原子力規制委員会より令和6年7月31日に使用前確認証の交付を受け、令和6年8月2日に運転を再開することになりましたのでお知らせします。
STACYでは、原子力発電所の過酷事故で生じた燃料・炉心構造材混合溶融物(以下「燃料デブリ」という。)の核特性を模擬した臨界実験が行えることから、原子力規制庁の受託事業「東京電力福島第一原子力発電所燃料デブリの臨界評価手法の整備事業」として 燃料デブリに関する臨界データを提供することで、福島第一原子力発電所の廃止措置に貢献してまいります。その他、STACYの使用目的に掲げている「原子炉施設及び核燃料サイクル施設に係る臨界基礎データの収集並びに教育訓練」にも広く活用していく予定です。
今後も、安全確保の徹底を大前提に、立地地域の皆様のご理解を賜りながら、研究開発を通じて地域・社会に貢献できるよう取り組んでまいります。