令和4年10月28日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

「高温ガス炉プロジェクト推進室」の設置について(お知らせ)

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(理事長 小口正範、以下「原子力機構」という。)は、原子力機構における高温ガス炉及びこれを用いた水素製造・熱利用技術の取組を強化するため、令和4年11月1日付けで「高温ガス炉プロジェクト推進室」を設置します。

原子力機構では、2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略に示された2030年までの高温ガス炉における水素製造に係る要素技術の確立に向けて、今年度より、経済産業省資源エネルギー庁の委託事業「超高温を利用した水素大量製造技術実証事業」を受託し、高温工学試験研究炉(以下「HTTR」という。)による水素製造事業を開始しました。また、本年9月2日には、英国国立原子力研究所(NNL)と原子力機構が参加するチームが、英国の新型炉開発プログラムの予備調査を行う実施事業者として採択され、協力を開始しました。この他の国際協力として、ポーランド国立原子力研究開発センター(NCBJ)との間で研究開発協力を進めています。

これらを受け、原子力機構一体となって高温ガス炉及びこれを用いた水素製造・熱利用技術の新たなプロジェクトを推進するため、新たな本部組織として「高温ガス炉プロジェクト推進室」を設置します。高温ガス炉プロジェクト推進室では、高温ガス炉に係る企画・調整業務、関係機関との渉外業務、国際対応業務、広報業務等を、高速炉・新型炉研究開発部門から独立させ、副理事長が統括する組織として機動性を高める体制としました。

高温ガス炉プロジェクト推進室では、プロジェクト推進において外部機関との連携、ステークホルダーとの対話を通じて、我が国におけるカーボンニュートラルに向けた高温ガス炉及びこれを用いた水素製造・熱利用技術の活用を促進し、国民の皆様の生活の質の向上と経済社会の発展に貢献してまいります。

資料:「高温ガス炉プロジェクト推進室」の設置

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