令和4年10月5日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
当機構は、令和4年7月12日にガラス固化技術開発施設(TVF)において高放射性廃液のガラス固化処理を開始しましたが、8月28日にガラス固化処理を安定に進めるための(ガラスを加熱溶融する主電極間直接通電に係る)指標である主電極間抵抗が管理指標値※まで低下したことを確認しました。
このため、予め定められた運転要領に従い溶融炉内のガラスを全量(ガラス固化体3本分)抜き出す操作(ドレンアウト)を行い、9月1日に点検整備のため溶融炉を停止しました。
その後、ガラス溶融炉の冷却期間を経て、9月14日から16日に溶融炉内部の観察を行い、主電極近傍にガラスが残留していることを確認しました。運転を継続するためには残留したガラスの除去が必要なことから、今回のガラス固化処理は令和4年10月5日をもって終了致しました。
今後のガラス固化処理計画については、今回の炉内観察の結果等を踏まえて検討して参ります。
引き続き、安全を最優先に取り組み、高放射性廃液のガラス固化処理に係る取り組みを着実に進めて参ります。
※管理指標値
高放射性廃液の安定なガラス固化、溶融炉保護のため、炉底部への白金族元素の堆積状態を管理する指標として設定した値です。
(1)今回のガラス固化処理の期間:令和4年7月12日~ 令和4年10月5日
(2)今回のガラス固化体の製造本数:25本
(添付資料)