令和4年3月18日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

HTTR(高温工学試験研究炉)の安全性実証試験の延期について
(お知らせ)

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(理事長 児玉敏雄、以下「原子力機構」という。)では、OECD/NEA(経済協力機構/原子力機関)の国際共同研究プロジェクトとして、HTTR(高温工学試験研究炉)においてその優れた安全性を実証するため、原子炉の冷却ができない状態を模擬した試験(強制冷却喪失:Loss Of Forced Cooling, LOFC)を進めています。

令和4年3月に予定していた原子炉出力100%(熱出力3万キロワット)における「炉心流量喪失試験」の準備をしていたところ、1次ヘリウム循環機のフィルタの差圧が上昇傾向にあることを確認しました。ついては、予防保全措置として、フィルタの交換等の点検整備を優先して実施することとし、試験を延期いたします。

引き続き、安全確保を最優先に、HTTRを用いた高温ガス炉の研究開発を慎重に進めてまいる所存です。

※(制御棒による原子炉出力操作を行うことなく、炉心を直接冷却する冷却材ヘリウムガスの流量をゼロとし、冷却能力の著しい低下を模擬した試験)

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