令和3年10月4日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
核燃料サイクル工学研究所
当機構は、令和3年8月17日にガラス固化技術開発施設(TVF)において高放射性廃液のガラス固化処理を開始したものの、9月13日にガラス固化処理を安定に進めるための(ガラスを加熱溶融する主電極間直接通電に係る)指標値である主電極間抵抗値が管理指標値まで低下したことを確認しました。
この管理指標値は、高放射性廃液の安定なガラス固化、溶融炉保護のため、炉底部への白金族元素の堆積状態を管理する指標として設定した値です。今般、その管理指標値が低下したことから、予め定められた運転要領書に従い溶融炉内のガラスを全量(ガラス固化体3本分)抜き出す操作(ドレンアウト)を行い、9月16日に点検整備のため溶融炉を停止しました。
その後、ガラス溶融炉の冷却期間を経て、9月29日及び30日に溶融炉内部の観察を行い、炉底部にガラスが残留していることを確認したため、次回運転に向けて残留したガラスの除去作業を行うこととしました。このため、今回のガラス固化処理は令和3年10月4日をもって終了致します。
次回のガラス固化処理に向けた作業にあたって、引き続き、安全を最優先に取り組み、今回の炉内観察の結果等を踏まえて、次回のガラス固化処理の計画を検討してまいります。
(添付資料)