令和3年2月26日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
原子力科学研究所

研究用原子炉JRR-3の運転再開について(お知らせ)

日本原子力研究開発機構(以下「原子力機構」という。)の研究用原子炉JRR-3(最大熱出力:20MW、以下「JRR-3」という。)が、令和3年2月26日に運転を再開しましたので、お知らせします。

JRR-3は、平成26年9月26日に新規制基準への適合性を確認するための設置変更許可申請を行い、平成30年11月7日に許可を取得しました。平成31年4月から、新規制基準への適合のために必要な工事等を実施し、原子力規制委員会による使用前検査(令和3年1月21日まで)の合格及び使用前確認(同2月3日まで)を完了しています。その後、定期事業者検査(同2月26日まで)において、原子炉の運転を安全に行うための性能が維持されていることを確認できたことから合格となりました。

運転再開により、JRR-3では、国内最大強度の定常中性子ビームを安定供給し、多彩な研究者・技術者が集まる科学探求・イノベーション創出の場を提供することができます。今後は、JRR-3と隣接して稼働中の大強度パルス中性子実験施設であるJ-PARC 物質・生命科学実験施設との連携により、中性子科学の世界的拠点として、最先端の科学技術と産業の発展に貢献していく所存です。

なお、実験設備等の調整のための運転を行った後、令和3年6月末より供用運転を開始する予定です。

今後も、安全確保の徹底を大前提に、立地地域の皆様のご理解を賜りながら、研究開発を通じて地域・社会に貢献できるよう取り組んでまいります。


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