平成30年6月22日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

原子炉安全性研究炉(NSRR)の運転再開について(お知らせ)

日本原子力研究開発機構(以下「原子力機構」という。)は、原子炉安全性研究炉(最大熱出力:パルス運転時23,000MW、定出力運転時300kW、以下「NSRR」という。)について、平成30年6月28日より運転を再開することとしましたのでお知らせします。

NSRRは、平成27年3月31日に新規制基準への適合性を確認するための設置変更許可申請を行い、平成30年1月31日に許可を取得、原子力規制委員会による使用前検査(同年4月16日及び18日)に合格し、施設定期検査(同年5月1日~5月31日)において、原子炉の運転を安全に行うための性能が維持されていることについて同委員会の確認を受けました。

今後、NSRRでは、原子炉の事故時に燃料がどのような挙動をするのかを調べる実験、東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所事故のような事故の際に燃料に生じる変化等を把握するための実験、NSRR運転実習による人材育成等を通して、原子力の更なる安全性向上に貢献していく所存です。

なお、利用運転は本年9月まで行い、その後、耐震Cクラス施設の耐震補強工事を実施します。

原子力機構が所有する研究用原子炉において、NSRRは新規制基準施行後、はじめて運転再開する施設です。設置変更許可申請をしているその他の研究用原子炉についても、立地地域の皆様のご理解を賜りながら1日も早い運転再開を目指してまいります。

※ 耐震Cクラス施設の耐震補強工事は、経過措置期間(設置変更許可を受けてから2年間)が設けられています。
詳細は平成30年度第5回(平成30年4月25日)原子力規制委員会配布資料4参照

以上


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