1) グラウチング(参考図1)

亀裂性岩盤を対象とした場合は、岩盤の亀裂(水の通りみち)にセメントなどの溶液を注入することで水を流れにくくし、坑道へ流入する水(湧水)を抑制する。

2) プレグラウチング(参考図 2)

坑道掘削に先立ち実施するグラウチング。

3) ポストグラウチング(参考図 2)

坑道掘削の後に実施するグラウチング。

参考図1 グラウチングの概念図

参考図2 プレグラウチングとポストグラウチングの概念図

4) 普通ポルトランドセメント

土木・建築工事において使用されている、もっとも一般的なセメント。

5) 超微粒子セメント

普通ポルトランドセメントを微粒子になるように粉砕したセメント。

超微粒子セメントの最大粒子径は、普通ポルトランドセメントの約10分の1(普通ポルトランドセメントの最大粒子径:約100μm(1μm:1×10-6メートル)、超微粒子セメントの最大粒子径:約10μm)。

6) 活性シリカコロイド(参考図3)

水ガラス(セメントより浸透性に優れた従来から使用されている溶液型材料)からアルカリを除去するとともに、シリカの粒径を大きくすることで耐久性を向上させたコロイド溶液。国内では砂質地盤の補強などで実績がある材料。活性シリカコロイドの最大粒子径は、超微粒子セメントの約1,000分の1(活性シリカコロイドの最大粒子径:約10~20nm(1nm:1×10-9メートル)。

参考図3 活性シリカコロイドを用いた溶液型材料の概要

7) 複合動的注入工法(参考図4)

注入ポンプに設置した動的周波数設定器により、脈動により注入材料の到達範囲を広げる効果のある長波と分散効果のある短波を組み合せた複合波を伝播させる工法(清水建設(株)・ライト工業(株)の特許保有技術)。この複合波により、通常の定圧による注入工法や短波または長波のみによる動的注入工法よりも高い浸透効果が発揮されることが実証されている。

参考図4 複合動的注入工法における複合波の概念図


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