【参考資料】

図1
図1 赤色で示されるマントル底部での地震波超低速度領域(T.Lay, Q.Williams & E.J.Garnero et al.Nature (1998)より引用)
図2
図2 マントルの底から発生する巨大高温マントル上昇流(スーパーホットプルーム)の模式図
図3 図3 超高圧力発生装置「ダイヤモンドアンビルセル」の模式図
金属板の中心に極微小の穴(100ミクロン程度)をあけて、先端を平ら(300ミクロン程度)にした対向する一対の単結晶ダイヤモンドの間に試料を封じ込め、押し込むことで試料室に超高圧力を発生させることができる。
図4
図4 ダイヤモンドアンビルセル中の高圧力下の極微小試料
図5
図5 スーパーホットプルーム発生の鍵を握るマントル底部の「暗い」マグマ

【用語説明】

※1 大型放射光施設SPring-8

理化学研究所が所有する、兵庫県の播磨科学公園都市にある世界最高の放射光を生み出す施設で、その運転管理と利用促進は高輝度光科学研究センターが行っている。SPring-8の名前はSuper Photon ring-8 GeVに由来。放射光とは、電子を光とほぼ等しい速度まで加速し、電磁石によって進行方向を曲げた時に発生する、細く強力な電磁波のこと。SPring-8では、この放射光を用いてナノテクノロジー、バイオテクノロジーや産業利用まで幅広い研究が行われている。

※2 放射光メスバウアー分光法

多様な原子核に放射光を共鳴吸収させて物質の性質を調べる方法で、電子状態や化学状態を局所的に調べることが出来ます。細く強力な放射光はダイヤモンドアンビルセル中の高圧力下の極微小試料測定を容易に実現します。

【論文題目および著者名】

題目: High-pressure radiative conductivity of dense silicate glasses with implications for dark magmas
著者: *M. Murakami, A.F. Goncharov, N. Hirao, R. Masuda, T. Mitsui, S-M. Thomas, C.R. Bina
(*corresponding author)
雑誌名: Nature Communications
発行日: 平成26年11月11日


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