別添

【参考資料】

(1) 事業の概要

最先端研究基盤JMTR及び関連施設を用いた研修講座では、原子力産業の世界展開を支援することを目的に、国内外の実務技術者、大学・高専生等(外国人留学生含む)〕を対象とし、JMTRを活用した総合的な研修を通じて、実験、実習の機会を広く提供し、照射試験炉の模擬運転、照射キャプセルの設計、照射後試験等の照射試験炉及び照射試験に関する基礎知識を習得させることにより、将来の原子力人材を育成することを目指しています。

本事業は、文部科学省の平成22年度の「国際原子力人材育成イニシアティブ(原子力人材育成等推進事業補助金)」事業として、平成22年11月15日に採択されたものです。本事業では、平成22年度に実施した研修講座の他、平成23年度、平成24年度の研修も行います。

(2) 研修の概要

最先端研究基盤JMTR及び関連施設を用いた研修講座では、JMTRを活用した照射試験を通じて、原子炉で用いる材料等の照射特性の変化や照射試料の中性子照射下での劣化特性等を体系的に修得し、また、核熱設計研修により原子炉内の照射環境を系統的に理解できるようにすることが可能です。さらに、文部科学省の「最先端研究基盤事業」補助対象事業にて整備する照射試験炉シミュレータを活用することによって、原子炉の物理、安全管理等を系統的に実習するとともに、照射設備の高度な計装、計測技術等を効果的に修得することが可能になります。研修の概要を下図に示します。

研修の概要

(3) 主な研修項目

最先端研究基盤JMTR及び関連施設を用いた研修講座における主な研修項目を下図に示します。

最先端研究基盤JMTR及び関連施設を用いた研修講座における主な研修項目

このうち、平成22年度の研修では、JMTRが改修中であり、また、照射試験炉シミュレータも整備中であるため、水力ラビットの核的計算を中心とした研修を実施しました。平成22年度の研修カリキュラム概要は、下図のとおりです。

平成22年度の研修カリキュラム概要

(4) 今後のスケジュール

平成23年度は、再稼働するJMTRでの照射試験を通じて、平成22年度よりもさらに体系的な研修を年2回実施します。また、平成24年度からは、平成23年度の研修に加えて、文部科学省の「最先端研究基盤事業」補助対象事業に本年6月に選定された「世界最先端研究用原子炉の高度利用による国際的研究開発拠点の整備−原子力研究開発テクノパークの創成−」の一環として整備する照射試験炉シミュレータを活用し、原子炉運転中に実際に発生する事象の総合的な理解を深めさせることを目指しています。平成24年度までのスケジュールは、以下のとおりです。

なお、本研修講座は、公募期間後も継続して研修講座を実施する予定です。

平成24年度までのスケジュール


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