日本原子力研究開発機構における研究開発用プルトニウムの利用計画
（平成２２年度）

日本原子力研究開発機構（以下、「原子力機構」という）における平成２２年度の研究開発用プルトニウムの利用計画を、下記の通りお知らせいたします。

記

「日本原子力研究開発機構における研究開発用プルトニウムの利用計画（平成２２年度）」を表１に示します。

【概要】

原子力機構は平成２１年度末時点で、今後利用する計画の核分裂性プルトニウム(以下、｢プルトニウム｣という。) を約３．１トン保有する見込みです。

なお、高速増殖原型炉「もんじゅ」においては、平成２１年度内の開始を予定しております性能試験（炉心確認試験）に向けた準備として、同年度に燃料の炉内装荷を行い、約０．５トンのプルトニウムを使用しました。

また平成２２年度には、４０％出力プラント確認試験前準備として、燃料の炉内装荷を行い、約０．２トンのプルトニウムを使用する計画です。

一方、東海再処理施設では、平成２０年度より実施している耐震性向上対策を完了後、平成２２年度において約５トンＵの使用済燃料の再処理を行い、約０．０１トンのプルトニウムを回収する計画であり、結果として同年度末在庫として約３．０トンのプルトニウムを機構は保有する見通しです。

これらの保有プルトニウムは、高速増殖炉の研究開発用として、「もんじゅ」においては、平成２３年度以降約７年に相当する期間、利用する計画としています。

他方、高速実験炉「常陽」においては、平成１９年に確認した「計測線付実験装置との干渉による回転プラグ燃料交換機能の一部阻害について」の法令に基づく報告に係る対応として、現在復旧対策を実施中ですが、対策完了後、年間０．１トンずつ、約２年相当の期間、利用する計画としています。

なお、これらの利用期間の目途並びに年間の利用目安量については、研究開発の進捗等に応じて変わり得るものであります。