左手から高速の陽子ビームがミュオン生成標的に入射し、標的中でパイ中間子が生成する。パイ中間子は超伝導ソレノイド中を運ばれる間に崩壊してミュオンに変わり、ビームラインの中を実験設備まで輸送される。陽子ビームは最後に中性子源に止まり中性子発生に用いられる。
(写真右)黒い部分が黒鉛でできた標的。周囲は銅製で、冷却水の配管が埋め込まれている。
写真左では上、写真右では左上側に見える壁の向こうにミュオン生成標的がある。標的表面で発生した中間子ビームは超伝導ソレノイド(黄色)を通りながら崩壊してミュオンに変わり、その先に続くビームラインの中を導かれて実験装置へ至る。