(別添1)

スイス放射性廃棄物管理共同組合(Nagra)について

1.スイス放射性廃棄物管理共同組合(Nagra)

・設立:
スイス連邦政府(内務省)と原子力発電事業者5社の計6者を組合員として、1972年に設立
・目的:
放射性廃棄物の長期処分を実現させるための科学的・技術的基盤の提供及び処分の実施
・本社所在地:
ウェッティンゲン
・従業員数:
約80名
・財政:
Nagraの研究・開発予算は、組合員6者により賄われ、それらは発生者責任の原則に基づいて電気代の一部が使われている。

2.グリムゼル原位置試験場

グリムゼル原位置試験場(以下GTS)は、ベルン州のスイス中央アルプス、グリムゼル峠下に位置している(標高1,730m、地表からの深度450m)。ここには地元電力会社が所有する水力発電施設の地下発電所へアクセスするためのトンネルがあり、その脇に研究用トンネルが建設されている。岩盤は花崗岩である。

GTSでは、スイスの放射性廃棄物地層処分に関わる試験に加え、国際的な共同研究が実施されている。現在、8ヶ国(スイス、チェコ、フィンランド、フランス、ドイツ、日本、スウェーデン、スペイン)とEUの関係機関がプログラムに参加し、共同研究を行っている。また、2008年10月から韓国が参加する予定である。

原子力機構は、結晶質岩中の放射性核種の移行・遅延モデルの開発、高度化等を目的として、本プロジェクトに参加している。

以上


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