| 1. | 第1版で収録された既に核医学で利用されているTc-99m、I-123、Ga-67等の242核種に加え、新たな核種の利用に対するニーズに応えるためにEr-169、Lu-177等の91核種を追加し、333核種のデータを収録しました。 
 
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| 2. | 放射性核種の崩壊に伴い放出される各種放射線のエネルギー、強度のデータは、評価済み核構造データファイルENSDF8)と呼ばれる原子核の構造・崩壊に関する最新の情報を用いて計算し、現時点で利用できる最新のデータを提供しました。 
 
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| 3. | 人体内に取り込まれた放射性核種が放出するAuger電子2)は、DNAの損傷を評価する上で非常に重要です。このAuger電子の詳細なエネルギー分布が、原子力機構で開発された計算プログラムEDISTR04を用いて評価されました(図2)。これにより、第1版のデータではできなかったDNAサイズでの詳細な線量計算が可能になりました。 
 
 
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| 4. | これらのデータは、パーソナルコンピュータで利用できるデータベースソフト“RADTABS” (図3)に格納され、“MIRD: Radionuclide Data and Decay Schemes, 2nd Edition”と共に提供されます。これにより、データの表示、線量計算用プログラムへの導入が容易になり、様々なニーズに対応できます。 
 
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