別添2
 
高温工学試験研究炉(HTTR)の第4回施設定期検査の期間変更について
 
 平成19年5月21日から平成20年3月7日までの計画で施設定期検査を実施中の高温工学試験研究炉(HTTR)において、反応度制御設備の駆動装置(制御棒系及び後備停止系)の分解点検のため、駆動装置から一対(2本)の制御棒を切り離して原子炉外へ取り出し、メンテナンスピット内に吊り下げ保管していたところ、1本の制御棒の吊下げ用ワイヤが正しく固定されていないことが発見されました。このため制御棒の外観点検を実施したところ、2本の制御棒の長さに差異が発見されました。(7/20週報にて既報)
 この件について調査を行ったところ、吊下げ用ワイヤの固定治具の締付けが不十分であったことにより制御棒1本がずり落ち、制御棒の構成部品である連結棒に変形が生じ全長が20mm短くなったことが確認されました。
 これを受け、原子力機構としては、制御棒には安全上の問題はないものの、さらなる信頼性と安全性の確保のため、新たな制御棒を製作し交換することとしました。
 制御棒の製作及び交換作業のためには施設定期検査期間を約1年間延長することが必要となります。このため、9月4日、国に施設定期検査の変更の届出を行いました。
 なお、施設定期検査に必要な原子炉の運転は平成21年1月から開始予定です。
 

 

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