平成19年4月13日
国立大学法人 金沢大学
国立大学法人 東京工業大学
国立大学法人 福井大学
独立行政法人 日本原子力研究開発機構
 
新たな原子力人材育成システムの始動について
−3大学と原子力機構のネットワークによる遠隔教育システムと共通講座の開設−

 
 金沢大学、東京工業大学、福井大学及び日本原子力研究開発機構(以下、「原子力機構」という)の間で構築している「原子力教育大学連携ネットワーク」は、平成19年4月より、3つの大学院の原子力関連科目を共通化し、3大学院(*)の教員(原子力機構連携教員を含む)が連携して相互補完しあうことで、各大学院の講義をより一層充実させる「共通講座」を試みとして開始致します。これは総合力や柔軟な思考を持った人材の育成プログラムや実学重視プログラムにより、総合科学技術としての原子力技術を支える研究者や技術者を養成することを狙いとするものです。
 原子力に関する人材育成については、これまで日本原子力産業協会や日本学術会議等の場において検討が行われ、大学、企業、研究機関などの教育施設やカリキュラム、講師陣などを相互に活用するシステムや大学横断型原子力工学コースなどの必要性が指摘されておりましたが、今回の「原子力教育大学連携ネットワーク」はその新たな第一歩となります。
 共通講座は、3つの大学院で同時に受講できるインターネットを用いた遠隔教育システムにより実施し、各大学を結ぶ主たる制御装置は原子力機構に置かれます。また、講義で得られた知識を確実に身に付けるために、原子力機構の施設を利用した学生実習プログラムを実施致します。
 こうした共通講座や実習の実施は、参加大学の特徴や原子力機構の施設や人材を活かした施設体感プログラムシステムとして、原子力分野のより高度な専門知識や能力を有する人材の育成に大きく寄与するとともに、今後ネットワークの拡大による原子力教育の拡充やネットワーク参加大学間の情報交流等が期待されます。
 
以 上
 
* 金沢大学大学院 自然科学研究科 物質科学専攻
    東京工業大学大学院 理工学研究科 原子核工学専攻
    福井大学大学院 工学研究科 原子力・エネルギー安全工学専攻


【添付資料】
  原子力教育大学連携ネットワークの共通講座について(PDF、1Mバイト)

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