平成18年2月6日
独立行政法人
日本原子力研究開発機構
 
国産技術で開発したMOX燃料製造用連続焼結設備の試験運転を開始
 
 独立行政法人日本原子力研究開発機構(理事長 殿塚猷一)は、高速増殖炉用MOX燃料の量産に適するよう、保守性と安全性を向上させた新型の連続焼結設備*1)を国産技術により開発し、東海研究開発センター 核燃料サイクル工学研究所 プルトニウム燃料技術開発センターにおいて、2月8日より試験運転を開始します。
 この設備は、脱脂炉、焼結炉及びペレット搬送装置等で構成され、このうち焼結炉には、定期保守、ヒーター交換、耐熱レンガ交換などを通常のグローブ作業で行えるよう、本体上部にグローブボックスを取り付け、安全に且つ効率的にこれらの作業が行えるようにしました。また、MOXペレットの設備への搬入・搬出をひとつのグローブボックスで行えるよう合理化を図りました。
 これらの技術開発により、従来設備と比較して、ヒーター交換等に要する期間を約1/4、費用を約1/10、放射性廃棄物発生量を約1/10へと大幅な削減が期待できます。また、設備内での焼結皿の詰まり*2)を防止する新たな機構の採用等により、運転の信頼性の向上を図りました。
 本設備については、今後、試験運転により性能を確認した後、高速実験炉「常陽」及び高速増殖原型炉「もんじゅ」の燃料製造設備として供用していきます。
以 上
【添付資料】
  1.用語説明
  2.図1 連続焼結設備鳥瞰図(1)
  3.図2 連続焼結設備鳥瞰図(2)
  4.図3 焼結炉の保守作業の概要図

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