平成17年11月10日
独立行政法人
日本原子力研究開発機構
 
核融合開発の技術特許から自動車部品の品質管理における標準化技術を創出
 
 日本原子力研究開発機構(理事長 殿塚猷一)は、保有する研究開発の成果を産業界で広く利活用していただくための活動を進めておりますが、国際熱核融合実験炉(ITER)関連の核融合真空技術の特許について、非鉄金属鋳造品の製造販売・検査分析を事業としている日本金属化学株式会社(埼玉県ふじみ野市亀久保1651、代表取締役 大間知聡一郎、従業員 20名)に実施許諾を行い、同社に対する技術指導を行った結果、アルミニウム鋳造部品の高度な品質管理を実現できる放出ガス測定装置の開発に成功しました。この装置は商品名グラビマスとして日本金属化学株式会社から近日中に販売される予定です。
 グラビマスの製造ラインへの導入については、国内のアルミホイールのトップメーカーであり世界的メーカーとして活動中のエンケイ株式会社が既に導入の検討を開始しています。
 グラビマスを用いた放出ガス測定法は、これまでの気体体積法と異なり放出ガスの重量を絶対測定するために温度や圧力の影響を受けない正確な測定ができることから、アルミニウム製部品の品質管理における国内標準化技術のみならず世界標準として利用されることが期待されています。
 なお、11月11日(金)から13日(日)までさいたま市さいたまスーパーアリーナで開催されるコラボさいたま2005(さいたま市商工見本市実行委員会主催)にグラビマスを出展展示する予定です。

 ・補足説明資料
以 上

もどる