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海外事務職員座談会

業務内容とやりがい

原子力機構の海外事務所では、どのような仕事をしているのでしょうか? そこで感じるやりがいは? ワシントン事務所の池島大樹さん、パリ事務所の田端理美子さん、ウィーン事務所の船田晃代さんにお話をうかがいました。


―― 現在の業務内容を教えてください。

池島:ワシントン事務所に赴任して1年5ヶ月になります。現在の業務は、総務・財務・契約・労務等の事務所運営管理業務全般、米国原子力情報の収集・分析・発信、大使館や関係法人等、関係機関との連絡調整、出張者支援等です。事務所といっても、職員3名、現地雇員は秘書とアナリストの2名だけで、とても小規模なものですので、業務は多岐にわたります。

田端:パリ事務所に赴任して1年8ヶ月です。パリ事務所は現在、事務所員4名で、フランスを中心として、西欧・北欧における種々の情報の収集・分析・発信を行っています。日本からの出張者等への各種支援や対応も重要な業務です。その中で私は、予算管理及び契約を主とする事務全般、それにカダラッシュのITER機構に派遣されている日本人の皆さんの生活支援を担当しています。

船田:ウィーン事務所に来てから9ヶ月がたったところです。ウィーン事務所では、IAEAや中・東欧を中心とする原子力情報の収集・発信、IAEAや政府代表部等、関連機関との連絡・調整・協力を主に行っています。その中で私は事務所の唯一の事務系職員として、現地の秘書スタッフと協力しながら、総務・契約・財務全般に責任を持ってあたっています。他には、出張者・国際機関出向者のフォローも行います。

―― 海外勤務ならではの魅力ややりがいについてはいかがでしょうか?

池島:事務所の規模が小さいだけに、一人一人に任されている範囲が大きく、非常に大きなやりがいを感じています。たとえば、事務所運営管理をとってみても、日本ではそれぞれ別の部署で行う業務を、ワシントンでは私が一人でやっています。また、原子力関係法令、福島原発事故等に関する連邦議会、NRCでの会議傍聴、エネルギー省、NRC及び現地コンサルタントをはじめとする関係者からの情報収集等により、世界を牽引しているといっても過言ではない米国の最新原子力情報に直に触れられる魅力があります。

船田:ウィーン事務所を取り巻く環境も刺激的です。事務所はIAEAの本部が入っているウィーン・インターナショナル・センターから徒歩10分ほどの場所にあります。所長とともにIAEAの会議や総会に足を運び、原子力をとりまく最新の国際動向について情報を収集することもあります。

田端:私自身について言えば、現在の業務を通じて原子力機構内外を問わず、コミュニケーションの幅が格段に広がりました。異国の地で培われる人脈と異文化経験こそが海外勤務の魅力であり、結果として自分の成長と自信につながるのではないかと思っています。


赴任当初に苦労したこと

旅行とは明らかに異なる駐在。生活を始めるにあたっては、どのような苦労があったのでしょうか? 仕事の進め方に違いを感じたことは? 赴任したばかりの頃を振り返っていただきました。


―― 赴任当初に苦労したエピソードがあれば教えてください。

池島:赴任当初については、とにかく生活の立ち上げに奔走しました。国内の場合と大きく異なり、ホテル住まいをしながらの住宅選びに始まり、ユーティリティーの整備、運転免許の取得、運転技術の習得、子供の学校関係の諸手続き等、とにかくやらないといけないことがたくさんありました。

田端:慣れない環境で、しかも仕事をしながらでは大変ですね。

池島:結果的に生活が軌道にのるまで約2か月かかりました。でも、今になって思えば忘れることのできない貴重な経験です。

船田:私は、生活面では、いつでも好きな時に買い物ができる日本の生活とは異なり、スーパーの営業時間が短く、買い物のタイミングに慣れるまでに少し苦労しました。平日は7時半頃、土曜日は6時頃には閉まってしまい、日曜日はほとんどがお休みです。必要な食料品を買いそびれてあせることもありました(笑)

―― 仕事の進め方についてはいかがでしょうか?

田端:フランスの文化、仕事の進め方に慣れていなかったため、赴任当初は日本との違いに戸惑いました。フランスでは何をするにも時間がかかります。それに、担当者が休むと、他の人が代わりをするという習慣がないので、いきなり話が止まってしまう。そういうところにも、もどかしさを感じました。

船田:私の場合は、赴任直後の7月から、9月のIAEA総会に合わせて展示の準備に追われました。慣れないビジネス慣習や英語でのやり取り、現地企業やスタッフとの調整等に苦労しました。

田端:最初から大変でしたね。

船田:はい、でも、苦労の甲斐あって、展示は多くの方に訪れていただくことができました。私は9ヶ月たって、ようやくヨーロッパの仕事の進め方に慣れてきましたが、それより少し前からいらしている田端さんはいかがですか?

田端:私も、最近ではフランス流が受け入れられるようになりました。フランス生活を通して相当の忍耐力がついたと自負しています。当初は「日本だったら……」とつい比較してしまっていたのが、今では「フランスだから……」で、後は待つのみです(笑)