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神戸製鋼所による腐食分析作業におけるデータの不適切行為の可能性について

平成30年2月14日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

平成30年2月7日、株式会社神戸製鋼所から、原子力機構が発注した腐食分析作業において、同社の子会社である株式会社コベルコ科研の特定部署(腐食防食技術室)により不適切な行為が行われた可能性があり、調査中との連絡がありました。

原子力機構では、神戸製鋼所による詳細説明聴取を2月13日から開始し、該当する腐食分析作業に平成24年から26年度までの原子力安全・保安院及び原子力規制庁(以下「規制庁等」という。)からの受託事業に関わるものが含まれていることを確認しました。

神戸製鋼所によると、腐食分析作業の不適切行為があった可能性の高いデータは、ジルカロイの腐食速度を定量するための水溶液中での水素発生量測定試験データや、試験後のジルカロイ表面分析データ等とのことです。このうち、原子力機構が規制庁等へ提出した事業報告書の該当部分は以下のとおりです。

  • 平成24年度「地層処分の安全審査に向けた評価手法等の整備」報告書(平成25年3月)
    :「1.3.1(2)放射化金属の腐食モデルの作成」、「2.3 放射化金属の腐食モデルの作成」
  • 平成25年度「地層処分の安全審査に向けた評価手法等の整備(安全審査に向けた評価手法の整備)」報告書(平成26年3月)
    :「1.3.1(2)放射化金属の腐食モデルの作成」、「2.3 放射化金属の腐食モデルの作成」
  • 平成26年度「地層処分の安全審査に向けた評価手法等の整備(安全審査に向けた評価手法の整備)」報告書(平成27年3月)
    :「1.3.1(2)放射化金属の腐食モデルの作成」、「2.3 放射化金属の腐食モデルの作成」

原子力機構では、引き続き、神戸製鋼所から詳細説明を聴取し、不適切行為の影響を評価した上で、報告書の修正、再試験の実施等、必要な措置を講じて参ります。

以上