■□■  JAEAメールマガジン   2017.2.3No.456

 

-…-…*今週の一押し…-…-…-…-…-

使用済燃料中パラジウム-107の存在量を世界で初めて実測

~試料に近づかずに高純度パラジウムを分離し正確に測定~

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Contents

┣【1】 トピックス

┣【2】 広報誌情報

┣【3】 イベント情報

┗【4】 その他の情報

 

…-…-…-…-トピックス…-…-…-…-

 

\使用済燃料中パラジウム-107の存在量を世界で初めて実測~試料に近づかずに高純度
パラジウムを分離し正確に測定~/

【原子力基礎工学研究センター】

原子力機構は、量子科学技術研究開発機構との共同研究により、原子力発電で使用され
た燃料(使用済燃料)に存在するパラジウムを高純度で分離することにより、これに含まれ
るパラジウム-107の存在量を世界で初めて測定しました。

今回開発した方法は、離れた場所から試料にレーザーを照射して選択的にパラジウムを
沈殿させることにより、99.9%以上の純度でパラジウムを簡便に分離でき、強い放射線を放
出する他の放射性核種をほぼ除去できるというものです。分離されたパラジウムには6
のパラジウム同位体が含まれており、質量分析計を用いてパラジウム-107を識別し定量し
ます。

今後、破損した燃料や高レベル放射性廃棄物の分析にもこれを適用することにより、作業
者の被ばくや分析設備の汚染を大幅に低減できると期待されます。また、パラジウム-107
の存在量を明らかにすることは、高レベル放射性廃棄物の処分後における安全評価の信

頼性向上にもつながります。これらの取り組みを通して処分事業の前進に貢献することを
目指してまいります。

http://www.jaea.go.jp/02/press2016/p17020301/

 

\原子炉廃止措置研究開発センター(ふげん)記録等の管理不備に関する報告書の提出に
ついて/

原子力機構は、「ふげん」の記録等の管理不備に関して、平成 28 12 21 日付け
で原子力規制委員会より報告することを求められた事項について、130日、原子力規制
委員会に報告書を提出しました。

今後、調査で抽出された原因に対して適切に対策を講じ、改善を図るとともに、安全文化
の醸成やコンプライアンスを含めた意識の改革、その定着に取り組み、再発防止に努めて
まいります。

http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/2017/01/p170130.pdf

 

\ガラス固化技術開発施設におけるガラス固化処理の開始について/

原子力機構は、高放射性廃液を固化・安定化(ガラス固化)するため、平成28125
日にガラス固化技術開発施設(TVF)の運転を開始しましたが、その後搬送セルクレーンの

吊具の作動不良により平成2845日に運転を停止しておりました。

今般、搬送セルクレーンの吊具やガラス溶融炉の間接加熱装置の交換等、不具合発生箇
所の対策を含めた機器の点検整備等が完了し、運転準備が整ったことから、130日に
高放射性廃液のガラス固化処理を再開しましたので、お知らせします。

http://www.jaea.go.jp/02/press2016/p17013001/

 

\原子力機構週報(128日~23)

http://www.jaea.go.jp/02/press2016/p17020302/

 

…-…-…-…-広報誌情報…-…-…-…-

 

J-PARC News 141号/

J-PARCセンター】

「平成29年に向けた齊藤直人J-PARCセンター長からのメッセージ」、「リチウムイオン蓄
電池の高容量化実現につながる正極材料の発見」ほか。

http://j-parc.jp/ja/news/2017/news-j1701.html

 

★―…‥・…‥イベント情報…‥・…‥・―★

 

\平成28年度 福島研究開発部門成果報告会を開催します/

【福島研究開発部門】

214日、いわき産業創造館において、福島研究開発部門成果報告会を開催します。「福
島研究開発における取り組みと将来像」と題し、福島研究開発部門における福島第一原子
力発電所の廃止措置及び福島県内の環境回復に向けた研究開発等の活動で得られた成
果等についてご紹介します。

下記URLより申込を受付けておりますので、皆様是非ご参加ください。

http://fukushima.jaea.go.jp/initiatives/cat01/bumon-houkokukai2017.html

 

\第29 CCSEワークショップ「福島事故からの復興に向けた計算科学の取り組み」/

【システム計算科学センター】

214日に航空会館(東京都・新橋)にて、第29 CCSEワークショップ「福島事故から
の復興に向けた計算科学の取り組み」を開催します。是非ご参加ください。

http://ccse.jaea.go.jp/ja/conf/workshop.html

 

\原子力機構「新技術説明会」を開催します/

【研究連携成果展開部】

223日にJST東京本部別館1Fホール(東京・市ヶ谷)にて「日本原子力研究開発機構 
新技術説明会」を開催します。本説明会は、原子力機構の特許等の研究成果を発明者自
らがわかりやすく説明し、技術移転の促進(特許の実施許諾、共同研究の開始等)に資す
ることを目的としています。

当日は、工業排水の浄化などの用途が期待される「エマルション流の制御を利用した有価
物の回収技術」や、鉱物試料からのレアメタル分離回収などの用途が期待される「新規な
金属イオン抽出剤及びその利用法」などについてご紹介します。

事前登録制で参加無料です。多数の方々のご参加をお待ちしています。

http://shingi.jst.go.jp/kobetsu/jaea/2016_jaea.html (科学技術振興機構HP

 

\地下を体験する見学会/

【瑞浪超深地層研究所】

地下を体験する見学会を開催します。参加は無料です。

2月の見学会は25日です。20日までに空き状況をお電話でご確認の上お申込みください。

http://www.jaea.go.jp/04/tono/kengaku/kengaku_miu2.html

 

…-…-…-…-その他の情報…-…-…-…-

 

\平成28年度「大学等への公開特別講座」/

原子力機構では、全国の大学や大学院、高等専門学校に当機構の研究者や技術者を講
師として派遣しています。理工系だけでなく、文系や高等専門学校の方々にも受講してい
ただける講座を準備しています。

お申込みや講演テーマの一覧については、下記HPをご覧ください。

http://www.jaea.go.jp/kouza/

 

\平成28年度 防災業務関係者自らの放射線防護研修/

【原子力緊急時支援・研修センター】

国及び地方公共団体など原子力災害対策を行う公的機関への支援の一環として、防災業
務関係者自らが活動時に放射線被ばくや汚染を防護するための基礎研修を行っています。
今年度分の集合研修はすべて終了しましたが、団体研修のお申込みは随時受付けていま
す。

詳しくは下記HPをご覧ください。

http://www.jaea.go.jp/04/shien/training_j.html

 

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https://twitter.com/jaea_japan

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<発行>国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 広報部

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