JAERIマーク 

JT-60で、核融合炉の新連続運転法を世界で初めて実証

− 国際熱核融合実験炉(ITER)の実現に向けて −
ライン
1999年9月30日

 日本原子力研究所(理事長 松浦 祥次郎)は、臨界プラズマ試験装置(JT-60)を使い、 核融合炉のための連続運転法の開発を進めてきたが、 このほど、プラズマ電流を連続的に流す新しい連続運転法を世界で初めて実証した。

 これまではトランスの原理(電磁誘導方式)を用いてプラズマ中に電流を流していたが、 これでは間欠的にしか流すことができなかった。そこで、原研はJT-60において、 今回新たに考案したプラズマ制御法を負磁気シアプラズマ方式に適用し、 プラズマ電流のほとんどをプラズマ自身が発生する電流(自発電流)で流した。 さらに、この自発電流と中性粒子ビーム入射による電流を組み合わせることにより、 プラズマ電流の全てをトランスの原理を用いない方法で流すことに成功し、 負磁気シアプラズマ方式による新しい連続運転法を世界で初めて実証した。

 現在設計が進められているコンパクトITERにおいては、 将来の核融合炉を見通すために核燃焼プラズマの連続運転法が重視されている。 とりわけ日本(原研)が世界に先駆けて提言し、 JT-60で開発した負磁気シアプラズマ方式を用いた新しい連続運転法の実証が待たれていた。
 今回の研究成果は、その連続運転法の実現に見通しが得られたもので、核融合研究開発に大きく貢献する。


参考資料


本件問い合わせ先 日本原子力研究所 那珂研究所
炉心プラズマ研究部 炉心プラズマ計画室
石田 真一
TEL: 029-270-7321 FAX: 029-270-7419
ライン