平成25年11月6日
日本原子力研究開発機構

高速増殖原型炉もんじゅ核物質防護規定遵守義務違反に係る厳重注意文書の受領について

本日、原子力規制委員会より高速増殖原型炉もんじゅにおける核物質防護規定遵守義務違反に係る厳重注意文書を受領いたしました。

当機構は、今回の厳重注意を重く受け止め、同様の事案が発生することのないよう再発防止対策を徹底してまいります。

なお、この核物質防護規定遵守義務違反事項については、対応措置を既に完了しております。

【厳重注意文書】

核物質防護規定の遵守について(厳重注意)

本年7月9日から7月12日までの間に実施した貴機構 敦賀本部 高速増殖炉研究開発センター(以下「もんじゅ」という。)の核物質防護検査及びその後の調査により、もんじゅにおいて、下記4件の核物質防護規定遵守義務違反が認められました。

さらに、当委員会がこれまで指導していた事項について、特段の理由なく、かつ、当委員会に申告することなく、これに従っていなかった事例も多数、認められました。

根本的な原因として、核物質防護管理者を含む核物質防護担当職員の法令遵守及びセキュリティに対する意識の欠如並びに組織的なチェック機構の欠如が挙げられます。

核物質防護規定を遵守することは、法令で定められた事項であり、核物質防護措置を講ずる上で、最も基本となる事項です。4件の事項を遵守しなかったことは重大な問題であり、また、当委員会からの指導に理由なく従っていなかったことも極めて遺憾であるため、貴機構に対し厳重に注意します。

今後、かかる事態が再度生じることのないよう、再発防止対策を確実に実施するとともに、同様の事案が再発することのないよう強く求めます。

なお、当委員会においては、今後、核物質防護検査等を通じ、貴機構の実施状況を確認していくこととします。

1 立入制限区域の柵等の障壁の高さが一部不十分であった。

2 入域時の身分確認の際に身分証明書の写しを一部取得していなかった。

3 核物質防護設備の定期点検を適切に実施していなかった。

4 核物質防護措置の定期的な評価及び改善を実施していなかった。


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