公 開 番 号 |
2018-01 |
関連公開番号 |
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件 名 |
廃溶媒貯蔵セルでの水漏れに伴う漏えい検知装置の吹鳴 |
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公 開 日 |
2018年7月20日(平成30年) |
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不適合の発生日 |
2012年7月17日(平成24年) |
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発 生 拠 点 名 |
核燃料サイクル工学研究所 |
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発生施設・設備名等 |
再処理技術開発センター 廃棄物処理場 |
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不適合の内容 |
平成24年7月17日(火)3時16分頃、廃棄物処理場廃溶媒貯蔵セル内の漏えいを知らせる漏えい検知装置*が吹鳴しました(図)。直ちに、以下に示す確認を行い、セル内ドリップトレの集液枡に液が溜まっていることを確認しました。 なお、この事象において作業環境や施設外への影響がないことを確認しました。
(1)同セル内に設置されている廃溶媒・廃希釈剤貯槽の液位を確認したところ、液位に変化はないことを確認しました。 (2)漏えい検知装置配管に仮設の圧力計を設置し確認を行った結果、集液枡に液が溜まっていることを確認しました。 *:セル内には廃溶媒・廃希釈剤貯槽及び配管から漏えいした放射性廃液を受けるドリップトレが設置され、ドリップトレの集液枡に液が集まる構造となっている。漏えい検知装置は、集液枡の液位を測ることで漏えいを検知している。結露水や消火設備から漏れた水が溜まった場合も漏えい検知装置は作動する。 |
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原因の調査・特定 |
原因を調査した結果、以下のことが分かりました。 (1)吹鳴前の同年6月27日に水噴霧消火設備の通水確認を実施していたこと。 (2)水噴霧消火設備に仮設ラインを設置し、本ラインの配管を取り外した結果、ドリップトレの集液枡の液位上昇が止まったこと。 (3)ドリップトレの集液枡から採取した溶液の分析結果等からドリップトレの集液枡に溜まった液が廃溶媒ではなく水相であったこと。 (4)水噴霧消火装置の給水弁を分解したところ、工業用水に含まれる僅かな異物が原因で弁が完全に閉まらないことを確認したこと。
この調査結果から、漏えい検知装置の吹鳴は、水噴霧消火設備の給水弁の内通により工業用水が水噴霧消火設備の配管を通じてセル内に流入し、集液枡の液位が上昇したことで作動したものと判りました。 なお、給水弁に関しては、損傷は無く異物を除去したことにより、正常な状態に復帰しました |
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是正処置の必要性の評価 (システムへの影響) |
給水弁からの内通による漏えいを防止するため、是正処置を行う必要があると判断しました。 |
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是正処置(計画)の内容
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是正処置として以下の2点を実施しました。なお、今日まで水噴霧消火設備からの工業用水の漏れは確認されず、漏えい検知装置の吹鳴も発生しておりません。
(1)水噴霧消火設備の点検要領を改訂し、当該給水弁の内通確認点検及びその点検方法について定めました。 (2)従業員へ本事象の周知を行うと共に改訂した要領書の教育を実施しました。
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備 考 |
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