公 開 番 号 |
2016−01 |
関連公開番号 |
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件 名 |
冷却水配管からの冷却水の滴下 |
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公 開 日 |
2016年 3月 7日(平成28年) |
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不適合の発生日 |
2012年 10月 24日(平成24年) |
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発 生 拠 点 名 |
核燃料サイクル工学研究所 |
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発生施設・設備名等 |
分離精製工場 冷却水配管 |
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不適合の内容 |
平成24年10月19日、分離精製工場の冷却水配管(ステンレス鋼製)の一部にサビが発生していることを確認したことから、当該箇所の詳細点検を行った。この結果、4箇所で数秒に1滴(約0.1cc)程度の冷却水の滴下が生じていることを確認しました。(別図) なお、当該冷却水配管は、廃液貯槽等の冷却に使用していますが、冷却機能への影響はないことを確認しました。 |
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原因の調査・特定 |
冷却水の滴下が生じた事象について、配管内部の外観観察、化学分析等の調査を行った結果、以下に示す直接原因及び背後要因により局部的に腐食が進行し、冷却水の滴下に至ったものと推定しました。 (1)直接原因 〇 冷却水の滴下が生じた配管は、冷却水が滞留する環境にあり、その範囲において冷却水(工業用水)中の金属イオン及び浮遊物などがスラッジとして付着・堆積していたことから、スラッジ下に生じたすき間部において、すき間腐食が生じたと推定した。 〇 付着・堆積物の分析の結果、塩素イオン(Cl-)の濃度が冷却水中の濃度に比べ高く、pHも酸性を示したことから、冷却水の滴下が生じた配管部は、腐食を促進させる環境にあったと推定した。 (2)背後要因 すき間腐食の起因となったスラッジの付着・堆積は、冷却水が滞留する環境にあった当該配管部において、定期的に冷却水の入替えを行っていなかったためと判断した。 |
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是正処置の必要性の評価 (システムへの影響) |
冷却水(工業用水)の滞留によるスラッジの付着・堆積から腐食の発生を防止するため、是正処置を行うこととしました。 |
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是正処置(計画)の内容 |
是正処置については、以下の内容を実施しました。また、是正処置の対応にあたって、類似箇所の調査(内部欠陥について確認が可能なフェーズドアレイ超音波探傷試験など)を実施しましたが、問題ないことを確認しました。 (1) 冷却水の滴下が生じた配管部の補修 冷却水の滴下が生じた配管部について、既設と同口径、同材質の配管を用いて溶接接続にて補修する。 (2) 冷却水の入替えに係る要領書の制定 冷却水が滞留する配管部について、スラッジが付着・堆積しないよう定期的に冷却水の入替えを行うため、冷却水の入替え頻度、方法等を定めた要領書を制定する。 |
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備 考 |
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