公 開 番 号

2012−05

関連公開番号

 

件     名

燃料貯蔵プール水の溢流

公  開  日

20120601日(平成24年)

不適合の発生日

20110311日(平成23年)

発 生 拠 点 名

核燃料サイクル工学研究所 

発生施設・設備名等

再処理技術開発センター  分離精製工場 

燃料貯蔵プール、燃料取出しプール

不適合の内容

 平成23311()に発生した東北地方太平洋沖地震により、燃料貯蔵プール及び燃料取出しプールのプール水がクレーンホール及び濃縮ウラン溶解セルの地下階に溢流しました。溢流したプール水の量及び場所を図−1に示します。

なお、溢流したプール水の総量は約3m3、汚染レベルは、βγ:2.1×10-1Bq/cm2、α:3.5×10-3Bq/cm2で、保安規定にある立入規制区域の設定基準(βγ:4Bq/cm2、α:4×10-1Bq/cm2)を下回っており、かつ、溢流したプール水の建家外への漏えいは認められませんでした。

 本事象は、再処理規則第19条の16(事故故障等の報告)に定める法令事象には該当しないものの、プール水が溢流し、汚染が発生したことにより不適合と判断しました。

原因の調査・特定

 クレーンホール1階の床に溢流した原因は、地震の揺れによりプール水が激しく波立ち、一部が直接床へ流出したことによるものです。また、地下階に溢流した原因は、プールの換気口に流れ込んだプール水が地下階の換気ダクトから漏れたことによるものです。

 

是正処置の必要性の評価

(システムへの影響)

 プール水の溢流に伴う汚染防止のため是正処置を行うこととしました。

是正処置(計画)の内容

 

 是正処置として以下のことを計画しています。

 

(1) 1階床への溢流防止対策

  燃料貯蔵プール及び燃料取出しプール周りに堰を取付ける。なお、構造等の詳細については検討しています。

(2) 換気口への流入防止対策

    換気口へ流入防止カバーを取付ける。なお、構造等の詳細については検討しています。

備   考