公 開 番 号 | 2010-07 |
件 名 | 槽類換気系ダクトの腐食孔 |
公 開 日 | 2011.01.12(平成23年) |
不適合の発生日 | 2010.07.22(平成22年) |
発 生 拠 点 名 | 核燃料サイクル工学研究所 再処理技術開発センター |
発生施設・設備名等 | 廃棄物処理場 槽類換気系ダクト |
不 適 合 内 容 | 平成22年7月22日(木)10時55分頃、廃棄物処理場において槽類換気系ダクト(炭素鋼製)の一部に腐食孔(長さ約15mm、幅約5mm)を確認しました。 腐食孔発生部は排風機の上流側であることから槽類換気系ダクト内は負圧に維持されており、汚染及び環境への影響はありませんでした。 なお、応急処置として腐食孔発生部を金属の補修テープにより塞ぎ処置しました。 |
原 因 の調査・ 特 定 | 腐食孔が確認された箇所から約31cm上部(下流側)には、槽類換気系から発生するヨウ素濃度を定期的に評価するためのサンプリングノズルが設置されています。その仕組みは添付資料に示すとおりです。 原因を調査したところ、腐食孔の発生原因は廃気中に含まれる水分がサンプリングホース内で結露し、その結露水がサンプリング用のヨウ素吸着フィルタの交換の際(1週間に1回)にサンプリングノズルから炭素鋼製ダクトの局部に滴下することが長期間(約32年間)にわたり生じていたことにより、腐食が進行し腐食孔に至ったことが分りました。 |
是正処置の必要性 の評価 | 再発防止のため、結露水をサンプリングノズルからダクト内へ流入させないような処置が必要であり、是正処置を行うこととしました。 |
是 正 処 置 (再発防止対策) | 再発防止策として、ダクト直近のサンプリング系統に集液ビンを設置することで結露水を回収し、サンプリングホース内で結露した結露水をダクト内へ流入させないようにしました また、腐食孔発生部は、応急処置として金属の補修テープで塞いでいたものを、ステンレス製鋼板で塞ぐとともに、ステンレス製鋼板とダクトの隙間をシリコンコーキング材で埋めることにより復旧しました。 |
備 考 | 添付資料:廃棄物処理場 槽類換気系統概略図及び原因・再発防止策の 概略図 |