公 開 番 号 | 2010-03 |
件 名 | プルトニウム転換技術開発施設廃液二次処理室での軽微な汚染 |
公 開 日 | 2010.03.25(平成22年) |
不適合の発生日 | 2009.08.06(平成21年) |
発 生 拠 点 名 | 核燃料サイクル工学研究所 再処理技術開発開発センター |
発生施設・設備名等 | プルトニウム転換技術開発施設 廃液二次処理室 |
不 適 合 内 容 | 平成21年8月6日(木) 16時17分頃、プルトニウム転換技術開発施設 廃液二次処理室において、作業員が退室する際、フットモニタ(靴底の汚染を検査する装置)にて汚染検査を実施したところ、左足の靴底に汚染が確認されました(α線:最大1.39Bq/cm2)。 当該作業員及び共同作業員(1人)の身体の汚染検査を実施した結果、当該作業員の靴底以外の汚染は認められませんでした。 |
原 因 の 特 定 | 直接的な原因は、当該作業者が廃水タンク室でのバルブ操作の際に、誤って左足をドリップトレイに踏み込み、ドリップトレイ表面の汚染を左足靴底に付着させたことです。さらに、廃水タンク室を退出する際、フットモニタを使用せずに、そのまま退室して廃液二次処理室へ入室し、廃液二次処理室の床を汚染させました。 (図−1,−2) なお、ドリップトレイ内の汚染については、いずれも法令に定める表面汚染密度限度以下でした。 人的要因、設備的要因を確認した結果、主要な原因は以下のとおりです。 ○自主管理手順として、ドリップトレイ内に立ち入って作業する場合は専用の 靴へ履き替えること及び作業完了後にドリップトレイから退域する場合はフッ トモニタ等により汚染の確認を行うことが励行されていたことを、当該作業員 は認識していなかった。 ○ドリップトレイ内へ左足を踏み込んだこと自体がドリップトレイ内の作業と 認識していなかったためにフットモニタによる汚染確認を遵守しなかった。 ○ドリップトレイ内の作業の自主管理手順が、マニュアル化されていなかった。 |
是正処置の必要性 の評価 | |
是 正 処 置 (再発防止対策) | 再発防止対策として以下のことを実施しました。 1.マニュアルの整備 プルトニウム転換技術開発施設内の全てのドリップトレイ(セル内を除く)へ の入退域時の出入管理を徹底するために、以下の事項を記載した「ドリップ トレイ内出入管理要領」を制定しました。 @対象となるドリップトレ Aドリップトレイ内専用靴への履き替え B退域時の靴底サーベイ C専用靴への履き替えエリアの設置 2.ドリップトレイ作業エリアの整備 @ドリップトレイ内の専用靴の配置 A専用靴への履き替えエリアの明確化 Bドリップトレイ内は専用靴に履き替えることを表示 C退域時の汚染検査を行うためのフットモニタ等を設 3.課員への教育の実施 @課員全員に、本事象内容及び制定した管理要領の教育を実施 |
備 考 |